エヴァンゲリオンは「人造人間」‥人が操縦するのがロボット、原点は「鉄人28号」 ロボット大好き
■「超電動ロボ 鉄人28号FX」(平成4年放送開始)。より機械的になった体形。携帯電話が大流行した時代を反映し、操作機が片手で持てる銃型の小型ガジェットに。金田正太郎は結婚し子供までいる。息子の名前は正人。子供たちが鉄人の操作を行う。なんと1号から30号までいるというけっこうにぎやかな作品だ。
「1990年代はロボットアニメと子供向けのロボット玩具がセットの時代ですからね。鉄人28号はデザインがシンプルなのでリメークもやりやすい。時代、時代を反映した鉄人が登場してくるんです」と山口氏は解説した。
どの時代でも鉄人28号は巨大ロボットの原点なのである。「現代文化を考えるうえでロボットアニメの存在は外せない。ロボットを知らない世代も、知っている世代も見てほしい。親子で楽しんでもらえる展覧会になっています」
山口氏は「鉄人28号」のように胸を張った。
■夢を果たした山口さん
山口さんは昭和44年長崎県出身。物心ついたときには「マジンガーZ」や「ゲッターロボ」がいた。10歳で「機動戦士ガンダム」に出会った。京都大大学院文学研究科(美学美術史専攻)を修了し、平成6年に福岡市美術館の学芸員、令和4年から福岡アジア美術館学芸課長。6年からインディペンデントキュレーター。そして今回、ロボットアニメに関わるという夢を果たしたのである。めでたし、めでたし。(田所龍一)
■イベントいろいろ「日本の巨大ロボット展」
「日本の巨大ロボット群像-鉄人28号、ガンダム、ロボットアニメの浪漫-」(京都文化博物館、7月6日~9月1日)では期間中、子供も大人も楽しめるさまざまなイベントがある。
巨大ロボットの日替わり塗り絵
期間中、曜日ごとの日替わりでロボットの塗り絵を配布する。「マジンガーZ」「ガンダム」「鉄人28号」「コン・バトラーV」など8種類。
はじめてのロボットプラモデル講座
8月25日の午前10時半~正午、午後2時~午後3時半。各回20組40人。小・中学生対象(小学生は保護者同伴)。参加費2500円。詳細、申し込みは京都展公式サイトで。