【サッカーW杯予選】新スタジアムでの開催は日本代表にどんな変化もたらすか?森保監督が語る“新スタジアム効果”
「サポーターと近く気持ちに火がつく」
続いて2人はピッチサイドへと向かう。この新スタジアムのピッチと観客席の距離は最短で8mと、迫力を間近で感じることができる。試合では森保監督の耳にもサポーターの声がよく聞こえると言う。 森保: 近いですね。気持ちに火がつくというか。ただ、悪いプレーしたときにはヤジも聞こえてくると思いますけど(笑)。でもそれはそれですごくいいと思っているんですけどね。いいプレーには拍手と称賛を。不甲斐ないプレーにはブーイングを。 サポーターの叱咤激励を歓迎する森保監督。一方、監督目線で見ているピッチはどのようなものなのだろうか。 森保: 試合までにできる準備は全てやってきているつもりなので、どういうことが起こっても受け入れられるような気持ちでここに立っていることの方が多いですね。 佐久間: ある意味ちょっと冷静みたいな? 森保: そっちの方が大きいかなと思いますね。上手いプレーが出たら 「うまっ!」って思いながら(笑)。「うわっ、すごっ!」って思いながら見たりとか。 ここで佐久間アナが、 “ピッチサイドの森保監督”の「あの光景」について伺ってみた。 佐久間: 森保監督と言えばメモをとられているイメージですが、どういったことを書かれていますか? 森保: 試合で起こったことですね。特に前半起こったことでハーフタイムにどう生かすかっていうことが多いので。「10分、右サイドから崩して、クロスからシュートまでいけた」とか「左サイドの守備がうまくいってない」とか書いて、やられたシーンが何回か重なるとやっぱり本当にやられている。 「たまたまの1回じゃなくて、2回、3回同じようなことを書いていたらこれはチームでの修正点だということでハーフタイムに伝えたり」 森保監督が気になったことはもちろん、コーチ陣の意見とメモを照らし合わせて"答え合わせ”をし、考えが一致すると試合の中で改善するという。この修正力こそが2022年のカタールワールドカップでドイツやスペインを撃破した要因のひとつでもある。