絶滅危惧の渡り鳥「コアジサシ」佐賀市の浄水場跡ですくすく…周辺にクリークがあり、餌の魚が豊富
環境省のレッドリストで絶滅危惧2類に分類されている渡り鳥「コアジサシ」が、佐賀市諸富町の浄水場跡で子育てをしている。現在14組のペアが抱卵し、ひな4羽が生まれており、日本野鳥の会佐賀県支部の会員が巣立ちまで見守る。 【写真】佐賀県白石町内の電柱に巣を作り、ヒナを育てるコウノトリ
コアジサシはカモメ科で、春から夏にかけて南方から飛来し、海岸や河川敷などで繁殖する。宮原明幸支部長(70)によると、浄水場跡周辺はクリークがあって餌の魚が豊富で、昨年はひな116羽が巣立ったという。宮原さんは「これほど多くのひなが育つ場所は全国的にも珍しい。1羽でも多く巣立ってほしい」と話していた。