「光沢がなくなり高品質ではない」と苦情が出たパリ五輪メダルの“不良品”疑惑に組織委員会が鑑定後に交換に応じる姿勢を明かす
これらの苦情を受けて、パリ五輪の組織委員会が動いた。英「ミラー」の取材に対して組織委員会の広報担当は、こう断言したという。 「受賞から数日後にメダルに損傷が見つかったという選手によるソーシャルメディア上の報告を認識している。メダルの製造と、品質管理を担当する機関であるパリ造幣局と密に連携し、また該当する選手の所属する国内オリンピック委員会とも協力して、メダルを鑑定し、損傷の状況と原因を把握するために取り組んでいる。メダルは、オリンピックで、最も欲せられるものであり、選手たちにとって最も貴重なものだ。損傷したメダルは、パリ造幣局によって必ず交換され、オリジナルと同じ方法で刻印される」 鑑定の上で交換に応じる考えを明かした。たまたまこの2人のメダルが不良品だったのか、それとも全メダルに問題があるのか不明だが、誠意ある素早い対応だ。 ただ、これらを報じる各メディアの記事のコメント欄には、「交換するのは、よいジェスチャーだろうが、実際に表彰台で受け取るはずだったメダルが、そうなるのは残念。思い出は大切だ」や「おそらく安物の鉄に非常に薄いメッキ層が施されているだけだろう。パリ五輪は大失敗だった。有毒なセーヌ川での水泳、嫌悪感を催す開会式、選手村で起こったあらゆる出来事などから、これは近代オリンピック史上最もひどい大会だったかもしれない」などの厳しい声が並んでいる。 もしかするとメダルの苦情、交換を求める選手が殺到するかもしれない。組織委員会は、すべてのメダリストに対応できるのだろうか。
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