「光沢がなくなり高品質ではない」と苦情が出たパリ五輪メダルの“不良品”疑惑に組織委員会が鑑定後に交換に応じる姿勢を明かす
パリ五輪の男子スケートボードのストリートで銅メダルを獲得した米国代表のナイジャ・ヒューストン(29)がメダルの劣化を明かして波紋を広げたが、パリ五輪組織委員会が、メダルの交換に応じる姿勢を明かした。英「ミラー」が9日に報じたもの。メダルを製造したパリの造幣局と連携して鑑定後に新品に交換され、オリジナルと同じように名前や競技などが刻印されるという。今後、苦情、交換を申し出る選手が続出するかも? 【衝撃映像】パリ五輪の男子棒高跳びで起きた“とんでも”ハプニングがSNSで世界中に拡散
パリ五輪のメダルがわずか数日で劣化する“不良品”である疑惑が浮上したのは8日。7月27日の男子スケードボードのストリートで銅メダルを獲得したヒューストンが、自身のインスタグラムにくすんで錆の出ているような状態になっているメダルの劣化を動画で投稿した。 「このオリンピックのメダルは新品の状態ではとても良く見えたのだけれど、少し汗をかいた状態で肌に触れさせたり、週末に友人たちに着けさせたりしたところ、思ったほど、高品質ではないことがわかった。これを見てほしい。荒れた感じになっている」と伝え、光沢が失われ、欠けたようにも見える銅メダルを映し出した。 この後も「わからないけれど、もう少し品質を向上させたほうがいいかもしれない」とし「メダルはケースに入れておくように作られているんだと思う」とのコメントを書き込み、友人から「1982年の仲間の優勝メダルみたい」とのメッセージをアップした。 ヒューストン以外にも、メダルの劣化を訴えたメダリストがいる。 英国の飛び込み選手、ヤスミン・ハーパーだ。ハーパーはスカーレット・ミュー・ジャンセンとともに女子3メートルシンクロ板飛び込みで銅メダルを獲得した。英「テレグラフ」が9日に報じたところによると、ヒューストンのニュースを目にした後に「私も自分のメダルを見てみた。少し変色していた。よくわからないが、おそらく水か何かが金属に付着して、それが原因で少し変色しているのだと思う」と明かした。 「その変色が気になっているか?」と質問されたハーパーは、「いいえ。だってメダルはメダルだから」と答えた。 今回のオリンピックで授与されたメダルには、パリのランドマークであるエッフェル塔が、20世紀に入って修復工事を行ったときに取り除かれ、倉庫で保管されていた鉄製の柱の一部の金属が使用され、フランスの高級ジュエリーブランド「ショーメ」がデザインした。フランスの国土を象徴する六角形で、裏にはギリシャ神話の勝利の女神ニケとともにエッフェル塔が刻まれている。製造はパリの造幣局が担い、金銀銅を合わせて約5000個が製造された。
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