森山未來 化け猫にニャる 声だけじゃニャい!動き&表情も本人演技からアニメ化
俳優の森山未來(39)が、日仏合作のアニメ映画「化け猫あんずちゃん」(7月公開)で主人公の化け猫・あんずちゃんを“演じている”ことが21日、分かった。 【写真】森山未來 表情まで凄すぎる!本人演技からアニメ化 実写で撮影された映像から動きや表情を抽出してアニメ化する手法「ロトスコープ」で制作され、声のみならず動きや表情も森山の演技が基となる異色作。フランスのスタジオからラブコールを受け、企画の立ち上げから7年以上の歳月を経ての公開となる。 いましろたかし氏の漫画を原作に、気付いたら人の言葉を話せるようになっていた37歳の化け猫と鬱屈(うっくつ)を抱えた少女の交流を描く。映画「カラオケ行こ!」が公開中の山下敦弘監督が実写、国内外で評価を受ける久野遥子監督がアニメパートを担当。「クレヨンしんちゃん」のシンエイ動画がキャラクターを描き、23年のカンヌ国際映画祭で短編パルムドールを受賞した仏スタジオ・MIYUプロダクションが背景美術と色彩を手がける。 演奏やダンスなど人間の動きをリアルに再現するシーンで採用されることの多い「ロトスコープ」だが、ぜいたくに全編で採用。セリフも撮影時の音声が使用され、生に近い質感が他と一線を画す。 映画「苦役列車」(12年公開)以来、12年ぶりに山下監督、脚本のいまおかしんじ氏とタッグを組む森山は「…森山の造形はほぼ跡形もなくなるんだな。でもフランス×日本合作の実験的で楽しそうな座組だし、あんずちゃんよろしく、ゆるゆると夏休み気分で行ってみるか!」と企画を聞いた当初を回想。山下監督は「“猫”という難しい演技を森山くんは期待以上に表現してくれました」と絶賛している。