学生版『AUN』王者・肉友が見た大喜利プレイヤーvs芸人による大喜利対決「理想はお題の横にあってより輝くような回答」
先輩vs友達、どっちが勝ってもの決勝
──じっくり聞きすぎたので、敗者復活戦と準決勝は飛ばして、決勝に行きましょう。 森もり 十九人は事務所(ASH&D)の直属の先輩ですし、ぺるとも&警備員とは仲いいし。アツい戦いでした。 カラスみず ふた組の仲もいいからね。冒頭で十九人さんがハチカイさんについて触れたのもよかった。 森もり やっぱ「デュッセルドルフあるある」のお題で風向き変わったよな。まずは十九人さんの物語っぽい回答がすごかった。 カラスみず 十九人さんは準決勝も物語を進めていく感じですごかったけど、長文で溜めて溜めてウケるのがすごいですよね。 森もり うちの相方の田中(机)が配信で観て、十九人さんのすごさに泣いたらしいです。なのに決勝で松永(勝忢)さんがダジャレに走った(笑)。その流れをぺるともが「王様通るとき、伏し目がち」でぶっ壊した。ぺるともってこれやるんですよ。 カラスみず 別角度ね。 森もり 空気がマンネリ化してきたなというとき、別角度のすっごいの出して、完全に自分の空気に持ってく。ぺるともはあらゆる大喜利をやって、いろんな回答方法を知ってるから。みんなが詳しく知らない「デュッセルドルフ」に対して、なんとなく感じている雰囲気をうまく言葉にして定義しちゃうのがすごい。 カラスみず しかもボケてないんですよ。本当にその世界の中のあるあるを出している。お題が変だから、普通のことを言うだけでおもしろくなるんですよね。 森もり ボケてない普通のことを添えるだけでおもしろくなる。それを短時間で、この角度でいくのがすごい。僕、さっき自分の大喜利の型があまりないと言ったけど、これが僕の理想かもしれないです。お題に答えるんじゃなくて、お題の横にあってより輝くような回答。ぺるともって王道プレイヤーだと思われがちだけど、自己流のおもしろいことをやってるんですよね。 カラスみず 新しいことをずっとやってますね。 森もり で、5時間を締めくくる最後のお題が「世界の真意に気づいたおばさん」。お題見たときに、「こんなのもう、こんにちパンクールのためのお題じゃん」と思いました。ふたりが強そうなお題。 カラスみず こんにちパンクールさんは全員おばさんお題に強い。でも、大接戦でしたね。 森もり ぺるともも警備員も、おばさんお題の名回答持ってる気がしますね。というか、大喜利うまい人はみんなおばさんがうまいかもしれない。十九人さんのおばさんもよかったし。先輩と友達で、どっちが優勝してもうれしかったから、めちゃくちゃ楽しかったです。