２０２３年１１月３日、おはら祭でそろいの法被を着て踊る「世界平和統一家庭連合鹿児島」の踊り連＝鹿児島市

　鹿児島市で１１月開かれる第７３回おはら祭を主催する同祭振興会（会長・下鶴隆央市長）は、世界平和統一家庭連合（旧統一教会）鹿児島家庭教会から申請があった踊り連の参加を認めないことを決めた。振興会は１日、文書を持参し通知したが、教団側は「納得できない」と受け取りを拒否した。 旧統一教会に貸す? 貸さない?　公共施設めぐり割れる自治体判断　福岡市は事実上拒否、教団側が提訴　踊り連申請の鹿児島市は…

　教団は霊感商法や高額献金が問題視され、振興会はこうした状況を踏まえ、新設した規約に基づいて参加拒否を決めた。 　昨年は教団の踊り連が参加し、事務局の同市に３７件の抗議が寄せられた。当時は参加を拒否するルールがなく、振興会はその後「総踊り等参加の手引き」を作成し、拒否できる場合として７項目を挙げた。「公序良俗に反する行為や法に抵触する行為」「開催に支障をきたす」といった理由で「振興会において参加がふさわしくないと判断した踊り連」などを断るとしている。