「通常なら投手だった」大谷翔平の運命を変えたキーマンが語った二刀流挑戦の裏側
ドジャース大谷翔平投手(30)の日本ハム入団時に交渉に携わった日本ハム大渕隆スカウト部長が、26日にテレビ東京系で放送された「再発見! 母校のチカラ」に出演。早大OBの元ヤクルト青木宣親氏(42)、元日本ハムの斎藤佑樹氏(36)らが東京・東伏見の早大グラウンドを訪れ、野球部の歴史に迫る番組で、早大OBとして大谷の入団時のエピソードを語った。 【写真】大谷翔平の運命を変えたキーマン 大谷は当初、花巻東(岩手)から直接のメジャー挑戦を目指すと公言していたが、日本ハムが強行指名。大渕氏が制作した「二刀流」の育成計画を提示した資料「大谷翔平君 夢への道しるべ」が入団の決め手になった。 「それまでのプロ野球であればどちらか。通常であればピッチャーの可能性の方が高かったと思いますけど、栗山さんの言葉を借りれば、これは我々レベルで決めることじゃない。本人、あるいは野球の神様が決めることだろうと」 日本ハム入団を決断した大谷は投打二刀流の新たな道をつくり、エンゼルスをへて、今季はドジャースでワールドシリーズ制覇と3度目のMVP獲得を実現した。 大谷の運命を変えた1人になった大渕氏の根底には、早大の理念があったという。「『進取の精神』というのがすごく好きだなと思っていて、新しいことに挑戦する。ファイターズも既成概念にとらわれない、挑戦をしていこうということをずっと言っているので、そういう意味では大谷翔平もそうですけど、ただ奇抜なことをするんじゃなくて、前に進めていく、世の中の変化とともに、前に進めていくのが大事なことだと思ってます」と語った。