自力で車中泊カスタムしたSUZUKI『エブリイ』は16万キロ超えでもノープロブレム。ユーザー車検も一発合格
2台のマイカーを所有している。 なんて言うと、もしかしたら富裕層の自慢話と思われるかもしれないが、2台とも国産大衆車で、1台は走行距離10万キロ越え。もう1台はまもなく走行距離16万キロに達するポンコツ。 【写真】車中泊仕様のエブリイ
車の運転が好きなただの庶民なので、なるべくお金をかけずに趣味の車を楽しむようにしているのだ。 今回ご紹介する16万キロの方は、2年前の春に中古車屋から入手した軽バン貨物車、スズキ『エブリイ』である。 ■■コミコミ24万円で入手した車中泊用カスタム車の車検が切れちゃった 僕は当時、巷でにわかに注目度が高まっていた“車中泊”を、自分の新しい趣味として取り入れたいと考えていた。 コロナ禍がピークを迎えていたその頃、なるべく他人と接触せずに楽しめる趣味として、キャンプとともに車中泊がもてはやされていた。ミーハーな僕は、まんまとその波に乗っかったのである。 諸々コミコミ24万円で購入したスズキ『エブリイ』に、全塗装を含む様々な内外装カスタムを自力で施し、車中泊専用カーを作った。そいつで2年間、いろいろな場所への旅を楽しんできた。 そして、車検の時期が迫ってきた。
しかし困ったことに、ここのところ公私ともども異様に忙しく、どうしてもこの車のことをケアする時間を作れなかった。 で、敢えなく車検切れだ。 どうせポンコツだし、このまま廃車にしてもいいかなとも考えたのだが、楽しかった車中泊一人旅のことを思い出すと、そうも決められない。 4月になってやっと状況が少し落ち着いたので、やっぱり車検切れのエブリイを復活させることにした。 まず最初の問題は、エブリイを手元に持ってくることだった。 我が家はデュアルライフ(2拠点生活)を実践しており、エブリイはメインで暮らしている東京の家ではなく、山梨県・山中湖村の“山の家”に置いているのだ。 車検切れのうえ自賠責保険も任意保険も期限切れとなっているこの車を、東京まで運ばなければならない。 まず自賠責保険の入り直し。 そして最寄りの役所で仮ナンバーを取得。 取り敢えずこの2つが揃えば車を動かすことはできるが、山梨から東京までの自走はちょっと不安だったので、仮ナンバー時点でも加入できる会社の任意保険に入り直した。