超特急タカシ&シューヤのアコースティックライブ『せぶいれのうた』Zepp Haneda第2部レポート「この人と一緒なら死ぬまで歌い続けられる」
「この曲をやっと今日歌えました!」
「ここからは軽快な曲が続きます、立って立って!」とタカシ。 届けるのは「クレッシェンド」。超特急、5人体制最後のシングルだ。 サビ部分では手を振る2人に合わせて、客席のペンライトも揺れる。先ほどまでとは異なり、笑顔を弾けさせていく。 タカシが元気いっぱいで微笑ましい。 「みんなでペンライト回して」「みんなで一緒にこの曲を締めましょう」と言うタカシ。なんとなくこの「みんな」という言葉が一体感を高めてくれる気がする。そしてラストはみんなで大きなジャンプをして締め括った。 「クレッシェンド」についてタカシは「もともとからええ曲なんですけど、サンバというかボサノバとかそういう要素が入るとこんなに新しく生まれ変わるんやな、と思って」というとシューヤは「聴いたときはびっくりしましたけどね、おぉどこの国の曲だ、これは、と。こんにちは、って(曲に)言いましたけど」と言いつつ、思い入れのある曲だと語る。 「オーディションのときに、本当に聴く余裕もなかったんですが、良い曲すぎてずっと聴いてたんですよ。この曲を歌いたいという話をしていて、やっと今日歌えました。記念すべき日!」 そんなシューヤに会場も温かい拍手で応えた。 続いては客席と一緒に動画を鑑賞。 二桁号車が加入したばかりのころの「Re-TRAIN」のレコーディング映像で、タカシとシューヤの距離感が新鮮だ。2人の副音声付きで観ていく。 観終えると「うーん、初々しい」と感慨深げに言うふたり。 このあとに歌うのは……もちろん、「Re-TRAIN」だ。二桁号車にとっても一桁にとっても思い入れのある曲。しかし、アコースティックにするには、原曲はハードルが高い気もするが……。 赤いライティングの中で始まる「Re-TRAIN」だが、これもオリジナルとは全く違うアレンジで驚く。しかし、2人の声がよりしっかりと生かされているのは分かる。ごく近くで隣り合わせで歌い上げる。それはVTRであったような、初めて会ったときのような昔の距離を感じさせないような距離感。 力強い歌声に、客席からも大きな歓声と拍手が湧き起こる。 続いてはシューヤが「僕がどうしてもやりたい曲を持ってきました」 「なんの曲だと思います?」と急に客席に振りつつ、それは超特急に入って間もないときに、タカシが絶対にこの曲好きだと思う、と言ってくれた曲なのだそう。その曲は「FLASHBACK」。 勧められて、その曲が好きだった、という事実はシンプルに嬉しいことではないだろうか。 歌い終え、「ええ曲やな」とタカシ。「勧めたのよな、俺が。だからこれで披露しましたけど、ダンスついたらどんな感じになるのか」と9人でのパフォーマンスにも期待を寄せた。 そして、シューヤがやりたい曲を持ってきた、ということはもちろんタカシも。 「いろんな季節を歌う曲ってあるんですけど、この曲も超特急で季節を歌ってる曲なんやろな、って。でも僕にとって思い入れのある曲なんです」少し大人っぽくアレンジしているという曲のタイトルは「Whiteout」。 しっとりと落ち着いたアレンジは、ふたりのまとう空気も変化させていく。 サビのメロディが心をざわつかせる。そして重なる声が、切なさを加速させる。声で物語を感じさせてくれているようだ。 そんなしっとりとした空気感から一転、バンド隊が急にリズムを刻み始める。 そのリズムに客席も次の楽曲が何か、徐々に気がつき始める。 シューヤが「みなさん、テンション上げていけますか!」と呼びかけ、「宇宙ドライブ」のイントロが流れると、歓声が上がった。 一気に空気がゴキゲンなものになる。客席も声を出し、楽しさも増していく。 シューヤが「まだまだ終わらないよ」と声をかけ、さらにスピードアップして、客席はペンライトを回し、テンションを最高潮にまで上げきって締めくくった。
【関連記事】
- 松尾太陽(超特急)&安本彩花(私立恵比寿中学)が一度きりのスペシャルコラボ!注目アーティストが集結した「LIVE Meets Vol.5」レポート
- 超特急が魅せた過去と今、そして未来「この幸せな時間をこれから先も紡いでいけますように」 アリーナツアーぴあアリーナ公演レポート
- 超特急ほか世界でブレイクを目指すアーティストが集結! MUSICGLOBE FES 2023ライブレポート「これからも自分の推しを愛し続けてください」
- 超特急 カイとリョウガが笑い、喋り尽くす! トークライブ「稜海しました!」レポート
- 「僕たちを僕たちでいさせてくれて、ありがとう」8号車の日にファンとの絆を再確認 超特急ライブレポート