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（ブルームバーグ）： 欧州の新車販売台数が９月に減少した。欧州経済の停滞が続き、消費者が支出を減らしていることから、ここ２年余りで初めて２カ月連続で前年水準を割り込んだ。

欧州自動車工業会（ＡＣＥＡ）が22日発表した９月の新車登録台数は前年同月比4.2％減の112万台。電気自動車（ＥＶ）の販売台数が伸びたが、内燃機関（エンジン）車の減少を打ち消すには十分ではなかった。

長引く景気低迷と高水準の金利により消費支出が圧迫されており、欧州の自動車メーカーは自国市場での販売改善に苦慮。「フィアット」や「プジョー」などのブランドを所有するステランティスの登録台数は26％急減した。

英国とスペインでは販売がやや増えたものの、ドイツとフランス、イタリアでは落ち込み、全体の販売台数を押し下げた。

ただ、昨年の政府補助金打ち切りにより、完全ＥＶの需要が低迷している業界にとって、９月のＥＶ販売回復は好ましい兆しだ。

英国ではＥＶ納車が24％増加。政府が課したゼロエミッション車販売義務を満たすため、各メーカーが大幅な値引きを行っていることが背景となっている。

ドイツではＥＶ販売が8.7％増えた。政府が新たなインセンティブの可能性について議論している。

年初来では、欧州のＥＶ販売数は依然として2.6％減少。今後数週間のうちに発効予定の中国製ＥＶに対する最大45％の関税賦課により、見通しはさらに複雑になっている。

欧州連合（ＥＵ）と中国は追加関税を回避する代替案の取り決めに向け取り組むと表明しており、ショルツ独首相はこうした関税に反対する立場を21日にあらためて示した。

原題：Automakers Are Mired in First Europe Sales Slump in Two Years　（抜粋）

--取材協力：Craig Trudell.

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