「見込みがなかった」 フラムGKレノがドイツ代表招集辞退の経緯を説明
フラムでは主将も務める実力者
フラム所属のベルント・レノがドイツ紙『Sport Bild』の取材に応じ、10月にドイツ代表への招集を辞退した経緯について語った。 [映像]プレミアリーグ第9節 エヴァートン対フラム ハイライト マヌエル・ノイアーがドイツ代表から引退し、マルク・アンドレ・テア・シュテーゲンも怪我による長期離脱を強いられていることで、10月に行われたボスニア・ヘルツェゴビナ代表とオランダ代表との試合に向けたユリアン・ナーゲルスマン監督のゴールキーパーに関する人選には大きな注目が集まっていた。 こうした中、レノは当初ナーゲルスマン監督から招集する意向を伝えられたが、「3番手で出場時間はない」と言われたことで代表チームへの参加を辞退していた。 「僕の決断について議論があったことは当然だし、代表監督や専門家たちからも色々と言われた。僕は、『自分が試合に出る見込みのない3番手のゴールキーパーだとは思っていない』と監督に対してオープンかつ正直に言った。彼のことはとても尊敬しているし、優秀な代表監督だと思っている。だからこそ彼に対して誠実に向き合うことが大事なんだ。それから、多くのメディアは忘れているようだけど、『僕のことが本当に必要ならいつでも声をかけてほしい。ドイツ代表に選ばれることはいつだって名誉なことだから』と僕は彼とゴールキーパーコーチに伝えた」 また、レノにとっては3番手という序列ではなく、出場機会が与えられないということが辞退の決め手になったという。 「若手のアレクサンダー・ニューベルが呼ばれるのは理解できるし、オリヴァー・バウマンも経験豊富なゴールキーパーだから、僕は少なくとも11月の代表戦で出場機会を得られることを望んでいた。でも、そうなる見込みはなかった。僕は1番になりたいと要求したわけではなく、単に試合に出られるという見込みを得たかっただけなんだけど、それは存在しなかった」 長年にわたってプレミアリーグで活躍してきたという自負があるレノにとって、ナーゲルスマン監督からの提案は受け入れられないものだったようだ。
構成/ザ・ワールド編集部