斎藤旋風は永田町でも大騒ぎに 岩田明子氏「オールドメディアは事実を取り裏付けする努力が必要と痛感」
再選の斎藤前知事 当選のカギは『SNS』「自然発生的に広がった。永田町でも騒ぎに」と岩田明子氏
兵庫県知事選で再選を果たした斎藤元彦前知事。 斎藤前知事自身もSNSの影響力について触れるほど、今回の知事選では「デジタルボランティア」と呼ばれるボランティアがSNSで拡散・応援をするなど、SNS戦略が注目されたことについて、関西テレビの「旬感LIVEとれたてっ!」に出演したジャーナリストの岩田明子氏が解説しました。
■SNSによる情報拡散「自然発生的に広がっていった」
【青木源太キャスター】「日本の選挙の歴史における岐路に立っていると思いますが、斎藤前知事の選挙後のコメントを聞くと、戦略的というよりは自然発生的に広がっていった面もありましたよね」 【ジャーナリスト 岩田明子さん】「東京都知事選のときにSNSがすごく注目され、石丸候補には専門家もついていて、戦略性を感じましたけど、今回については自然発生的に広がっていったと感じましたね。すごく熱を帯びてきたので、私も驚きました。永田町でも『3位につけていたのが、2位になったぞ』と『斎藤さん今度はもう1位になるぞ』と2日ぐらい前から騒ぎになっていました」 衆議院選挙のときに国民民主党の玉木代表がSNS,YouTubeも含めて広く活用して躍進しましたが、そういったことが当たり前になってくるということですよね。 【ジャーナリスト 岩田明子さん】「有権者も情報をたくさん仕入れようとしてアクセスするようになってきてるんだと思いますね。私たちメディアも、それに応えるだけの精度の高い情報を提供していかなければいけないと感じました」 【青木源太キャスター】「テレビでは言えない情報がネットを見たら簡単に出てくる。正しいかどうか分からないという視点で言えば、もしかしたら有権者も私たちメディアに対して『正しいことを本当に言っているのか』と懐疑的に見ている面もありますよね。」 【ジャーナリスト 岩田明子さん】「だから私たちオールドメディアは苦しくても情報を取りに行く。批判するだけは簡単ですが、事実を取りにいってかつ裏付けをする作業は本当に骨が折れる仕事。だけど決して手を抜いてはいけないと痛感しました」
■「議会はバラバラな感じがする 歩み寄っていくしかない」
【青木源太キャスター】「斎藤前知事に対する不信任決議を全会一致で可決した議会。今後どう信頼関係を構築していくのかも注目されています。」 【ジャーナリスト 岩田明子さん】「全会一致で不信任を突き付けておきながら、支援に回っている人もいますし、バラバラな感じがしますよね」 議員によっては今後態度を変えてくる人も出てくるんでしょうか? 【ジャーナリスト 岩田明子さん】「そうするしかないような状況。直近の民意が示されたわけですから、県政の停滞を考えるともう歩み寄ってやっていくしか道はないのかなと」 (関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」 2024年11月18日放送)
関西テレビ