盲導犬と触れ合い 富山・小矢部東部小で特別授業、視覚障害に理解深める
富山県小矢部市東部小学校は28日、同校で盲導犬ユーザーの宮口覚(さとる)さん(73)=富山市=を招いた特別授業を開いた。6年生20人が宮口さんの話や盲導犬との触れ合いを通じ、視覚障害に理解を深めた。 授業は総合学習の一環で、小矢部市社会福祉協議会と協力して実施。宮口さんは20歳の時に病気で失明し、その25年後に盲導犬ユーザーになった。白杖(はくじょう)を使って生活していた頃と比べ「不安なく、楽しく歩けるようになった。感謝している」と語る。 5歳の雌のラブラドールレトリバー「キズナ」と共に来校し、音の鳴る信号機や点字ブロックのありがたみを説明。盲導犬として働けるのは2歳前後から10歳までで、飲食店などに入る際には体毛を落とさないように「マナーコート」と呼ばれる服を着せることも紹介した。宮口さんによると、県内の盲導犬ユーザーは4人という。 子どもたちは、宮口さんと一緒に教室内を歩いて回るキズナと触れ合った。山田暖(のん)さんと水上翔天(しょうま)さんは「初めて知ることがたくさんあった。これから視覚障害のある人の助けになれればいい」と話した。