積水ハウス、海外売上高45%へ 米市場を戸建て中心に開拓、2万戸販売も
積水ハウスは6日、令和6年1月期に売上高全体の16%だった海外売上比率を、14年1月期までに45%にまで引き上げると発表した。米国市場での売り上げが大半を占めるという。積水ハウスは4月に米住宅大手のMDCホールディングスを約49億ドル(約7600億円)で買収しており、日本市場の安定成長を図りつつ、戸建て住宅を中心に米市場の開拓を加速させる構えだ。 米国での住宅販売戸数も、現在の年間約1万5千戸規模から、14年1月期まで2万戸に引き上げる。積水ハウスは米国の傘下企業が現在、住宅建設で主に採用する「ツーバイフォー(2×4)」と呼ばれる工法に、同社の高耐久の部材や省エネ技術を加えることで、日本の技術力を活用した住宅建設を米国でも進める。現場監督や職方(大工)などの派遣も行う。 6日、大阪市内で会見した仲井嘉浩社長は「米国は施工基準などもあいまいな部分があり、日本の技術レベルに徐々に高める必要がある」と説明した。地域ごとに気候なども大きく異なるため、現地の需要に合わせて必要な仕様を投入する。(黒川信雄)