追記:ゴールデン グースがIPOを申請 170億円規模の新株発行で6月上場を目指す
【追記:6月20日】 ゴールデングースは、6月21日にミラノ証券取引所に新規上場する予定だったが、延期すると発表した。同社によれば、これは今月行われたEU議会選挙の影響などで「欧州市場が不安定になっている」ためで、「再度タイミングを見計らう」としたものの、具体的な時期については明らかにしなかった。情報筋によれば、2025年になる可能性もあるという。 【画像】追記:ゴールデン グースがIPOを申請 170億円規模の新株発行で6月上場を目指す
ゴールデン グース(GOLDEN GOOSE)は5月30日、ミラノ証券取引所にIPO(新規上場)の申請をすることを発表した。1億ユーロ(約170億円)相当の新株を発行するほか、同社のオーナーである英投資ファンド、ペルミラ(PERMIRA)も保有する株式を一部売り出す。
現時点では、公開価格や売り出しの株式数などの詳細は未定。2024年6月の上場を目指すとしており、調達した資金は資本構造の強化や債務の返済などに充てるという。
ゴールデン グース、23年は18%増収と好調
「ゴールデン グース」は、イタリア・ベネチアを拠点とするデザイナーのフランチェスカ・リナルド(Francesca Rinaldo)とアレッサンドロ・ギャロ(Alessandro Gallo)が00年に創業。ラグジュアリースニーカーの先駆け的存在で、最高品質の素材を使用し、伝統的な職人技を大切にしている。17年に米投資ファンド、カーライル・グループ(CARLYLE GROUP)が買収。20年に、ペルミラが12億8000万ユーロ(約2176億円)でカーライルから買収した。
ゴールデン グースの23年12月期決算は、売上高が前期比18%増の5億8700万ユーロ(約997億円)、調整後EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)は同19%増の2億ユーロ(約340億円)、調整後営業利益は同22%増の1億4900万ユーロ(約253億円)と好調だった。
マルコ・ビッザーリ=グッチ前社長兼CEOが取締役に