【漫画】ゴシック・ロリィタは精神性…素敵な洋服と店員によって運命が変わる限界OLの物語に「グッときた」「最高な出会い」と好評の声
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、創作漫画を自身のX(旧Twitter)に投稿しているゲンキダウンさんの『ブラック企業に勤める限界OLがロリータ服に出会う漫画』だ。 【漫画】ブラック企業で疲弊困憊の女性がロリィタ服と出会う…店員がかけた素敵な言葉に「心が浄化された」の声 7月21日、同作はゲンキダウンさんのXにポストされると、多くの人が注目したようで6000を超える「いいね」を獲得。そこで作者であるゲンキダウンさんに『ブラック企業に勤める限界OLがロリータ服に出会う漫画』を手がけたきっかけや、こだわった部分などについて話を聞いた。 ■ブラック企業で疲弊した女性が出会った素敵なお洋服と店員さん 度重なるサービス残業、上司のパワハラ…ブラック企業による重労働に疲弊していた女性。フラフラの状態で歩いていると、彼女は、ある店のショーウインドーの前で立ち止まる。 そこには上品でかわいらしい洋服が飾られており、彼女は「かわいい…」と見惚れてしまう。そのまま店内に入り、実物の洋服を目の当たりにして「こんなにかわいいお洋服がこの世にあったなんて」と呟いた。すると、横から店員が「ロリィタ服って言うんですよ」と教えてくれる。 さらに「よかったら 試着されますか?」と続けるも、彼女は「私なんて 仕事で疲れ切って肌も髪もボロボロだし…」「それに良い大人だし…」と遠回しに断ってしまう。それでも店員は「ゴシック・ロリィタというのは精神性なんです」「似合わないというのなら似合わせれば良いんですよ」と話し、「ちょっと失礼」と言って、手に持ったブラシで彼女の髪をとかし始め…。 ロリィタ服に出会うことによって彼女の運命が変わっていく同作に、読者からは「店員さんの言葉にグッときた」「ゴシック・ロリィタの精神性という考え方が素敵すぎる」など好評の声が相次いでいた。 ■作者のゲンキダウンさんはヘヴィメタルのTシャツ派 ――『ブラック企業に勤める限界OLがロリータ服に出会う漫画』を創作したきっかけや理由があればお教えください。 ブラック企業から主人公が立ち直る漫画を描きたくなったのがきっかけで、最初は自分の好きなヘヴィメタルのライブ会場にフラフラと主人公が立ち寄って衝撃を受ける…というプロットを考えていたのですが、思ったよりピンと来なかったのと、似た話を以前に描いたことがあったので、ロリィタ服のアパレルショップに変更しました。かわいいお洋服もヘヴィメタルと同じく人を奮い立たせる力があると思っていたので。 ――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。 1ページ目の主人公がショーウインドーに並ぶロリィタ服を見つけるシーンと、7ページ目のショーウインドーに映る自分の姿を見てほほ笑むシーンは対比になっています。2つのシーンの変化を感じ取っていただければ幸いです。 ――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。 店員さんの「ロリィタ服を好まれる方はどこかに心の闇を抱える方が多いんです。ロリィタ服はそんな方を守る強固な鎧となり得るのですよ。お客様がその力に気づかれる一助となるのが私共の仕事なのです」というセリフは特に気にっています。このシーンのために、この漫画を描いたまであります。 ――やはりゲンキダウンさんもロリィタ服を着ることが好きなのでしょうか? 自分は似合わないのでロリィタ服は着ませんが、大好きなヘヴィメタルのTシャツを着ることで、この主人公と同じく勇気やガッツをもらっています。 ――今後の展望や目標をお教えください。 作家としては兼業なので、漫画1本で生活できたら最高だと思いますね。それを目標に頑張っています。 ――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします! いつもお読みいただきありがとうございます。これからも面白い漫画をたくさん描いていこうと思いますので、温かく見守っていただければ幸いです。 また自分の商業デビュー作の『烏丸パープル・ヘイズ』が電子書籍でお読みいただけます。拙い作品ですが、お読みいただければ嬉しいです。