子どもの転落事故 名古屋市が5歳以下の子がいる全世帯に補助錠を配布 保護者「1個じゃ足りない」の声も
専門家「保護者は名古屋市にフィードバックを」
名古屋市の補助錠配布について、専門家はどう評価するのか。子どもの事故を防ぐために活動をするNPO法人「Safe Kids Japan(セーフキッズジャパン)」の大野美喜子理事に聞きました。 大野理事: 「リスクを減らすという点では、今、補助錠以外に良い対策がないので、保護者の負担軽減という点で非常に素晴らしい取り組みだと思う」 そのうえで今後、名古屋市に求めることは。 大野理事: 「配った後に、それが実際にどういう風に使われたかの評価を必ず実施して、何がうまくいっていないかを、きちんと検証した上で検証結果を公開して、他の地域がより良い活動に繋げられるようにすることが今回の取り組みで一番大事だと思う」 一方、補助錠を受け取った保護者に対しては… 大野理事: 「名古屋市にフィードバックすることが、これから日本全国に広めていくときにも大事な行為になるので、ぜひ感想やコメント、良かった点、悪かった点、いろいろな声を名古屋市に返すことが大切だと思う」
大野さんは「実際には転落のリスクがある窓は家に複数あるので、必要な数だけ配布することも大切」とも指摘をしています。 こうした意見に名古屋市も、補助錠の購入費などに補助金を出して対応しようとしています。補助錠や転落防止の手すりなどを設置した場合に、20万円を上限に費用の半額を補助します。補助金は6日から受け付けを開始しています。対象となるのは、小学生以下の子どもがいる世帯と、妊娠中の母親がいる世帯です。
愛知のニュース