チリ中銀、政策金利を0.25%引き下げ インフレには警戒感
Fabian Cambero Brendan O'Boyle [サンティアゴ 17日 ロイター] - チリ中央銀行は17日、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げて5.00%に設定することを決めた。決定は全会一致で、市場予想通り。インフレ率が鈍化した一方で、経済成長率を押し上げるのが課題となる中で追加利下げを決めた。 中銀は決定後に出した声明で「インフレを巡るリスクのバランスは短期的に上振れ方向に偏っており、注意が必要であることを強調している」と説明した。中銀は今後数四半期に政策金利を引き下げる「機会を評価するために」情報を収集するとも述べた。 11月のインフレ率は前年同月比で4.2%となり、10月の4.7%から鈍化した。ただ、中銀の目標範囲の2―4%を依然上回っている。 中銀はコスト上昇圧力を背景に、短期的なインフレ率の見通しはより厳しくなっていると指摘。2025年前半のインフレ率は5.0%前後で変動すると予測した。 一方、その後については内需が軟化することでインフレ圧力が緩和され、インフレ率は下降基調をたどるようになると予想した。