大学生の夢の舞台 2024王者は関西の大阪学院大学・本多虎之介【プレイバック2024】
例年、仲間たちからの応援とそれに呼応するように燃え上がる選手たちのステージで熱狂的な盛り上がりを見せる全日本学生ボディビル選手権。通称「学ボ」として多くの注目を集めてきたこの大会において、2024年の学生王者となったのは大阪学院大学4年の本多虎之介であった。 【フォト】これが2024学生No.1!若虎が見せたバルキーボディ 1年生時からバルキーなボディで注目を集め、学ボデビューイヤーにいきなり8位に食い込んだ本多。2年生時は3位で表彰台に上ったが、優勝候補としてステージに立った3年生時は調整の甘さにより5位転落。ラストイヤーの今年は「絶対に優勝」を掲げた並みならぬ決意で臨み、見事に有言実行をはたした。 大会後には「去年の失敗があってこその今年だったと思います」とコメント。「オフは休む、やるときはやるというメリハリをつけたことで減量も気軽にできました。筋トレとそれ以外のプライベートも分けて、めちゃくちゃ充実した日々を過ごしたことでことで絞り切れましたし、それが今回の順位につながったと思います」とも話し、苦しさも喜びも経験した学生イヤーを締めくくった。 2023年の学生王者・刈川啓志郎が今年、世代交代が進むボディビル界にビッグインパクトを残したのは周知の通り。本多は一般企業への就職予定となっており、どれだけ競技に集中できるかは未知数ながら、ボディビル継続を宣言している。準優勝となった大島達也(日本体育大学)を含め、この日のステージに立った若者たちと次なるステージで再会できる日が楽しみだ。
文・写真/木村雄大