“強いフェードが打ちやすい”からタイトリストGT2。原英莉花の最新セッティング
今季は優勝に手が届いていないが、6月のアース・モンダミンカップ以降は予選落ちがなく、トップ10内が5度と上位に入る回数が増えてきた原英莉花。クラブは2022年から契約フリーだが、今季に入ってタイトリストのクラブの割合が高くなっている、現在のクラブセッティングをチェック。 原英莉花の最新クラブセッティングはこちら
ドライバーはタイトリストGT2のロフト9度。これまでは同社の前モデルTSR3の9度を使っていたが、GT2をを計測試打したところ、より良いショットデータが出て即スイッチ。また、ライ角を0.75度フラットにしている。これはインパクトエリアで手元が低い位置を通るフェードヒッターの原に合わせた調整とのこと。
3WもGT2で、ライ角を0.75度フラットに、さらにロフトを0.75度立てている。これも低めの強いフェードを打ちたい原の弾道イメージに合わせた調整。この2本は中元調子でロートルクモデルのUSTマミヤ・リンクブルーEXを装着している。
アイアンは、ミズノプロやJPXフォージド系のミズノ女子のイメージが強かったが、現在はアイアンもタイトリスト。T100モデルをわずかにストロングロフト化したT150を使用、番手は5I~PW。このアイアンを試打した際、見た目、音、縦の距離が合っていたそうで投入に至った。
ウェッジは49度、55度、59度の3本態勢。愛知県の地クラブメーカー、ゾディア製。原とゾディアの出合いは、塩谷育代プロとゾディアの宮地社長に親交があり、その繋がりでツアー会場へ出向くようになった宮地社長が、次第に原とコンタクトを取る機会が増えたのが始まり。 試合会場でクラブの会話をし続けながらも、契約フリーになって1年ほどは他メーカーのウェッジを使っていたが、2023年の開幕戦からゾディアのウェッジを使うようになった。「原プロがバッグに入れた時は、とても感激しました」と振り返る。
以来、ウェッジはもちろん、アイアンなどの相談も受けるようになり、細かいライ角やシャフトの長さなど宮地社長が調整を施している。ちなみにウェッジもライ角61度台とフラットにカスタマイズしたものを使っている。「全番手に共通するのは、フラットなライ角で〝開き顔〟の見た目が好みという点です」(宮地)