博多駅ストーカー殺人 検察側が懲役30年を求刑
テレQ(TVQ九州放送)
2023年1月、JR博多駅前の路上で元交際相手の女性を刃物で刺して殺害したとして殺人などの罪に問われている男の裁判員裁判で検察側は24日、懲役30年を求刑しました。 殺人やストーカー規制法違反などの罪に問われているのは寺内進被告です。起訴状によりますと寺内被告は2023年1月、福岡市博多区の路上で元交際相手の川野美樹さんを待ち伏せし包丁で何度も刺し殺害したとされています。 24日の公判で検察側は川野さんの母親の文章を代読し「胸に穴が空いてしまったような気持ち。極刑にしてほしい」と述べました。その上で「短絡的・自己中心的な犯行動機に酌量の余地はない。極めて厳しい非難に値する」として懲役30年を求刑。 一方の弁護側は「待ち伏せはしていない。包丁は護身用に持ち歩いていたもので計画性はない」として懲役17年を主張しました。 最終陳述で寺内被告は「毎日毎日後悔しています。全てにおいて僕が悪いと思っています」と謝罪する一方、待ち伏せについては改めて否定しました。 寺内被告を巡っては川野さんに声をかけた男性を殴り、けがをさせた傷害の罪でも起訴されていて2024年3月に有罪の部分判決が言い渡されています。裁判員裁判では傷害罪も含めて量刑が審理され、6月28日に判決が言い渡されます。
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