自民党の2000万円支給問題「あれがなければ当選していた人もいるんじゃないか」…福岡県連会長
自民党福岡県連は5日、執行部会を開き、10月の衆院選を総括した。原口剣生会長は、政治資金収支報告書の不記載問題で、非公認候補が代表を務める党支部に2000万円が支給されていたことを挙げ、「あれがなければ当選していた人もいるんじゃないか。大変悔しい」と述べ、近く上京して党執行部に問いただす考えを示した。 【写真】原口剣生会長
選挙戦で自民党が「政治とカネ」の問題を巡って批判を受ける中、終盤には2000万円の支給が発覚し、逆風はさらに増した。県内11選挙区では前回の8議席から7議席に減らし、比例九州ブロックで1人が復活当選した。比例選への重複立候補が認められなかった11区の武田良太氏は接戦の末に落選した。
執行部会終了後に取材に応じた原口会長は、2000万円の支給について「党勢拡大が目的であれば選挙後でよかったはずだ」と指摘。落選した武田氏については「党本部にとっても、県連にとっても痛手」と述べた。一方で「近いうちにまた選挙があるかもしれない」との認識を示し、県内で唯一、支部長が不在となる9区の処遇を含めて「いち早く党本部の考えを聞きたい」と述べた。