【MLB】 名投手バーランダーに対して複数球団が興味か 今季で42歳 近年は故障に悩まされる
日本時間1月4日、FAの先発投手ジャスティン・バーランダーに対し「複数の球団が興味を持っている」と「MLBネットワーク」のジョン・モロシ記者が報じた。41歳となった殿堂入り確実の右腕は、22年目のシーズンに向けて動き出している。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ
41歳のバーランダーは昨季、肩と首の故障に悩まされた。17先発(90.1回)にしか登板できず、5勝6敗、防御率5.48と、もはや全盛期の姿ではない。ただ、打球の質などから推定される期待防御率(xERA)は防御率3.22を記録した2023年と大差ない3.78をマーク。健康を保てれば、バーランダーにはまだ良いパフォーマンスができるだけの力が残されているかもしれない。モロシ記者によれば、今オフ調整中のバーランダーは「絶好調」であるとのことだ。 また、モロシ記者によれば、バーランダーは同じく40代で殿堂入り確実のキャリアを送るマックス・シャーザーと、FA市場で非常に似た状況にあるという。シャーザーの市場もオフシーズンが佳境に入ると共に「ヒートアップ」しており、4球団が興味を示していると「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者が報じていた。 バーランダーの契約は1年1200万ドル程度と、米移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」が予測している。モロシ記者は獲得候補としてオリオールズを挙げたが、オリオールズはこの報道後にチャーリー・モートンと1年契約に合意したため、もはやバーランダーの市場からは撤退済みかもしれない。 これまでバーランダーの市場において具体的な名前が出たのは、古巣アストロズのみ。アストロズのGMダナ・ブラウンは11月時点で、バーランダーの代理人と話し合ったという。ただ、アストロズでさえフランバー・バルデス、ハンター・ブラウン、ロネル・ブランコ、スペンサー・アリゲッティ、トミー・ジョン手術から復帰するルイス・ガルシア、ヘイデン・ウェスネスキら、先発投手の頭数は十分に揃っている。上記の投手以外にも、J・P・フランス、クリスチャン・ハビアー、ランス・マッカラーズJr.といった故障からの復帰を目指す投手がおり、バーランダーを獲得する必要性は薄い。その他に先発投手の市場にとどまっている球団としては、ジャイアンツ、ブレーブス、パドレス、タイガース、ブルージェイズらが挙げられる。