連座制では解決しない!?西田亮介氏が語る政治資金改革のために本当に必要なものとは?選挙ドットコムちゃんねるまとめ
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年2月29日に公開された動画のテーマは……政治資金規正法の改正案を西田亮介が切る! ゲストに社会学者で東京工業大学・准教授の西田亮介氏をお招きし、各党の政治改革案について語っていただきました。 連座制では足りない!?政治資金改革のために本当に必要なものとはとは? 【このトピックのポイント】 ・自民党が法改正に消極的名のは連座制の導入に加え他の規制強化をしたくないから ・政治とカネの問題を解決するために必要なのは金の流れの透明化 ・国民が納得する改革がなされるためにはたえず追及し続けることが重要
岸田総理 連座制導入に慎重な姿勢
自民党派閥の政治資金パーティをめぐる裏金問題を受け、各党が政治資金規正法改正に向けて動き出しています。そのなかで、14日の衆院予算員会で連座制について問われた岸田文雄総理は法改正には慎重な姿勢を示す一方、党則の改正による対応に意欲を示しました。 これについて西田氏は「党則の改正は自分たちのルールだけだから無意味」とコメント。1989年に作られた政治改革大綱が脱派閥を盛り込んでいるにもかかわらず、それが実現していない点に言及し「党則の改正は問題解決にはつながらない」と断言しました。
連座制をはじめとする法改正に慎重な姿勢を見せる背景については「政治資金規正法を改正するためには連座制だけでなく他の規制強化もセットになる」と西田氏。それを避けたい思惑が自民党にあるのではないかと予想しました。 また、西田は連座制の導入そのものにも懐疑的です。今回の問題で立件された会計責任者は数名に留まっており、今の状況で連座制を導入しても立件できる政治家が増えるわけではないというのが西田氏の見立てです。 西田氏「連座制を導入すれば直ちにこの手の問題が解決するとは思わないですね」 政治とカネの問題を解決するために、西田氏は「金の流れの透明化」が必要だとコメント。自民党に限らず政党全般に透明化を避けたい思いがうかがえる中で、どこまで切り込めるかが重要なポイントになると語りました。