吉田麻也「“イタリアに行ったら意地でも何か得て帰ってやろう!”と…」“挫折”から立ち直った経験談を語る
吉田麻也がパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「吉田麻也の切り替えて行こう!」(毎週土曜9:30~9:55)。吉田麻也が“何があっても切り替えて行こう!”というDFならではのスローガンを掲げ、最新のニュースやリスナーからのメールに鋭く反応していく番組です! 今回の放送では、挫折からの立ち直り方について語りました。
<リスナーからのメッセージ> 「吉田選手は人生で挫折したことはありますか? また、その際はどのように克服しましたか?」 吉田:僕も挫折したことはありますよ。(精神的に)キツいこと、落ち込むこともたくさんありますが、これは捉え方次第だと思いますね。困難にぶち当たったときは、シンプルに“挫折した”と思わないで“これは伸びるチャンスだ!”と思うようにしてみましょう。それだけで心の持ちようが違うと思います。 僕が29~30歳ぐらいとき、サウサンプトンFC(イングランド)というクラブと相思相愛の関係だったんですが、監督が変わったことによって流れが変わり、結果的に(イタリア・UCサンプドリアに)移籍をすることになったのですが、当時はものすごく落ち込みました。世界トップクラスといわれるプレミアリーグから離れることになり“ここからキャリアを落としていくのか……”と最初は思っていました。 ただ、その後にコロナが起きまして、いろいろ考える時間がたくさんできたんです。そのときに“俺は何をしているんだ、この時間をダラダラ過ごしちゃダメだ!”“イタリアに行ったら意地でも何か得て帰ってやろう!”と思ったんですよね。 そこからイタリア語を勉強するようになって、そこそこ通用するレベルになりましたし、サッカーも、それまでとはまったく違うスタイルに取り組んで戦術的に伸びたし、人生的にも、いろいろな価値観をいい意味で崩されて……。なので、僕にとっては、ものすごく大きなものを得ることができたイタリアでの2年半でした。そして“国を変えていろいろな世界を見ることが非常に大事だ”と理解して、その後はドイツ、アメリカに行くことになります。 “ピンチはチャンス”“成功の反対は失敗じゃなく学びだ”とよく言いますが、まさにその通りだと思います。自分の捉え方次第、ものの見方次第で、物事はいくらでも良い方向に変えていけると自分は感じたので、そういうふうに捉えるのが一番いいかなと思います。 (TOKYO FM「吉田麻也の切り替えて行こう!」より)