亀山で初のリニアフェス ジオラマ展示や模型作り 三重
【亀山】三重県とリニア中央新幹線建設促進三重県既成同盟会(会長・一見勝之知事)、リニア中央新幹線・JR複線電化推進亀山市民会議(会長・櫻井義之亀山市長)が主催する「みえリニアフェスin亀山」が21日、亀山市若山町の市青少年研修センターと、隣接する旧市立図書館で、初めて開催された。 同フェスは、リニア早期全線開業の機運を高めるのが狙い。 会場内の各コーナーを見学した一見知事は「現在の小学生が大人になる12年後、全線開業となる予定。県として亀山市をはじめ、奈良、大阪、JR東海ら関係機関と連携を密にし、リニア促進に向け、活動を展開する」と話した。 一方、櫻井市長は「亀山でリニアフェスが初めて実現した意味は大きい」とし、「現在、環境アセスメントが進む中、ルートと駅位置の早期確定を待ち望んでいる」と語った。 会場内には、リニアのジオラマ展示をはじめ、超伝導リニアの模型を作るワークショップがあったほか、伊勢鉄道や四日市あすなろう鉄道、近畿日本鉄道など県内の乗り物を紹介する各社のコーナーを設置。来場者らは一日、リニアについて関心を高めた。 JR東海が進めているリニア中央新幹線(東京―大阪間)は当初、2027年開業を目指していたが、静岡工区などの工事の遅れにより、全線開業は37年となる見込み。名古屋―大阪間の中間駅(三重県駅)が亀山市内に決まっている。