「孤立する子育て世帯をゼロに」を掲げ、居場所づくりを進めようとクラウドファンディングに挑戦しているスマイルポケットの中村代表理事＝兵庫県丹波篠山市黒岡で

　「孤立する子育て世帯をゼロに」などを掲げ、生活困窮、課題や悩みを抱える子育て世帯とつながり、寄り添う活動をしている兵庫県丹波篠山市のNPO法人・スマイルポケット（中村伸一郎代表理事）が、誰でも気軽に立ち寄れて、世間話や困り事の相談などができる居場所を同市内につくろうと計画。5月末まで、インターネットを通じて支援金を募るクラウドファンディングに挑戦しており、協力を呼びかけている。目標金額は100万円。 　現在、物件を探している。同法人の事務所や、支援者から寄付を受けた米や食料品などの保管場所として活用するほか、将来は、ひとり親が働いたり、子どもたちに学習支援をしたりする場に発展させ、「誰もが笑顔になれる居場所」になればと考えている。 　同クラファンは、関西テレビが主催する「ぷらす8゛（エイド）　for　SDGs」の認定プロジェクト。支援金は、居場所となる物件の改修費や1年間の家賃などに充てるという。 　同法人は正会員10人で現在、支援を必要としている子育て世帯（4月時点で32世帯）に毎月1回、食料品や日用品などを無料で届ける子ども宅食事業「ささっこスマイル便」を展開している。これらの活動を通じて、生活困窮、精神疾患、障がい、DV、パワハラ、ワンオペ育児など、さまざまな課題を抱える子育て世帯に出会った。 　そこで「今こんなに困っている」「実はこんな悩みがある」とダイレクトな声を聞いたり、何げない会話から「ひょっとして何か困り事があるのでは」と気づけたりする居場所の必要性を感じたという。 　詳細はホームページ（「NPO　スマイルポケット」で検索）で。