【梅宮アンナさん】結婚、出産、そして離婚…シングルマザーという選択|CLASSY.
CLASSY.歴代カバーガールの代表的存在である梅宮アンナさん。3回にわたってお届けするスペシャルインタビューの今回は、CLASSY.モデルを卒業した後、結婚、出産を経た子育て時代のお話を伺いました。 【写真あり】51歳とは思えないスタイルの梅宮アンナさん
――結婚されたときは仕事を続けるか続けないか、どう決断されましたか? 何も考えてなかったね。何も考えてないから結婚できちゃったんだって思うんですけど、若いときの結婚ってそういうもんじゃないですか。でも今はそうじゃないので、考えすぎちゃって結婚できてないんだけど(苦笑)。うちの母親がいつも言うの。「結婚は若いときじゃないとダメよ」って。悪く言うと、どんどん打算的になってくるから。若いからこそ「えいっ!」ってふうに結婚できちゃったし、あんまりじっくり考えてするもんじゃないのかなあって思います。私はもう「好きか嫌いか」だけで決めたので。結局、結婚してみたものの続かなかったけれど、仕事をやめることはなかったですね。私にとって仕事は頭の中にも心の中にも普通にあるものだから、きっと離婚も怖くなかったんだろうし。モデルデビューしてからは仕事をしてなかったときがないので、人に頼って生きていくという考えが私にはないんですね。親に頼るのもあまり好きじゃなかったし…。私、すごいわがままなんですよ。だけど自分がやったことの結果は必ず自分で受け止めて、相手のせいにすることはない。極端なことを言うと、私は一人で生きていくほうがいいんだなって思ってます。 ――’01年6月に結婚後、翌年に長女・百々果ちゃんを出産。さらに翌年の’03年には離婚が成立しました。結婚生活は短かったですね。 私の場合は、百々果を産んだ日に離婚したいと思ったんです。実は妊娠中から離婚を考えてました。百々果がお腹の中にいるときから、この人とやっていけるのかなと思ったらどうもそうは思えない日々が続いて、産んだ瞬間に答えが出ちゃった。周りのみんなはビックリですよね。育児ノイローゼみたいなものじゃないの?って言われたけれど、そうじゃなくて。1年後に離婚できました。芸能界もそうですけど、みんな、離婚=不幸って思われることがまだまだ多いですよね。たとえば離婚したらCMのイメージが悪くなるとか。一般の人とはちょっと違って、離婚の時期も決められたりするしね。私は、結婚も妊娠も出産も離婚もパーッと続けてやっちゃったけど、相手に頼らないで生きていく方法を考えるほうがいいかなって思ったから。私ってなんでも決断が速いんですよ。早く答えを出して次に行かないと、そんなに時間って余ってない。若い頃からそんな感じでしたね。 母親は今でも「早く結婚して、結婚して」って何度も言うんです。だってママは最高の結婚をしてたから。最高の男を見つけたから、そういうことが言えるんだよね。でもそうじゃなかった私は、娘の百々果にはむやみに結婚を勧めないんですよね。自分の力で、自分で食べられるようになってほしい。今の時代は結婚年齢も遅くなってるし、仕事をしている人がほとんどじゃないですか。うちの母親の世代とは、どうしてもジェネレーション・ギャップがありますよね。 ――先ほど、ご自身のことを「すごい、わがまま」と言ってましたが、人に頼らず自立して生きていくことはわがままじゃないと思いますが、どうなんでしょう。 たとえば家に帰ってきたとき、自分のペースで電気をつけたいんですよ。家に帰ってきたとき、テレビがついてること自体が嫌だったりする。人との共同生活が結構、苦手だってことが大人になってわかりました。私、一人っ子なんですね。一人の時間が当たり前に長かったから。家に届いた果物やお菓子も全部、私のもので奪い合うこともないし。人に勧めるってことも大人になるまでできなかったかも…。やっぱり一人が好きみたい。一人の時間がないと気が狂っちゃうかもしれない(笑)。この範囲までは人と一緒にいたいけど、ここから先は一人がいい、って思う。それって、相手から見ればわがままですよね。急に帰るって言ったりするし。今、私は母親と住んでますけど、慣れるまでは大変でした。自分が好きで実家に帰ったわけじゃなくて、父親がいなくてめそめそ泣いてる母親を一人にできなかったから。4年経って母親も自分でいろいろできるようになりましたけど。人と一緒に生活するには合わせなきゃいけないでしょ。それが嫌だっていうのは、わがままですよね。一人の時間が長ければ長いほど自己中になっていくから。理想は、男女は一緒にいるべきだって思うんですけどね。