【梅宮アンナさん】結婚、出産、そして離婚…シングルマザーという選択|CLASSY.
――お嬢さんの百々果さんも二十歳を過ぎました。シングルマザーとして、子育ては大変でしたか? 今は離れて暮らしていますが、まだまだ子育ては終わったとは思ってないですね。娘は22歳ですがまだ学生ですし。自分の親を見ていて思ったんだけど、女の子って男の子と違って何歳になっても親とは疎遠にならない気がしているし、私と百々果が同じでよかったなと思うのは、お互い一人っ子なこと。一人っ子ならではの無言のパーソナルスペースをお互いに作るんですよ。もともと手がかからない子でしたし、共依存するようなことはまったくないですね。あと、離れて暮らしてよかったと思うのは、娘からの「ありがとう」って言葉がすごく多いんです。「ありがとう」って泣いて電話してくるんですよ。本人の成長のためにも距離をとるっていうのはすごく大事だと思います。親子のあり方やスペースの取り方を考えないと、その子の成長を止めちゃうから。母は私に依存してますけどね。いつもお花畑にいるみたいな感じの人だから(笑)。ずっと旦那様に守られてたから、そういう環境と時代だったんですよね。 ――出産・子育てを経て、梅宮さん自身が変わったことや価値観の変化はありましたか? この22年の間トレーニングされたというか、忍耐強くなったかな。子供を持つと鍛えられるんですよ。私は子供を産んでよかったなと思います。今ここにいて、こうして話していることも、どこかで選択が違っていたらこうはなってなかったなと。うちの娘は反抗期もなかったんだけど、去年ちょっとありまして。親に反抗するのは成長のひとつなので、大事なんですよね。なんでもハイハイ言うのって気持ち悪いし、うちの子こんなに素直で大丈夫かなって思ってたので。私はもっとひどかったから。娘が反抗してる言葉に「私も同じようなこと言ってたな、ブーメランのように返ってきたな」と思いました。親を泣かせたような人間は、自分も同じように泣きます。人それぞれだと思いますけど、私が親のありがたみが本当にわかったのはちょっと前ですからね。親はこういうところがすごかったんだなとか、こういうことはもっと教えてもらいたかったなとか、冷静に判断できるようになったのは子供が成人してからかもしれないですね。 \梅宮アンナ(うめみやあんな)さん/ ’72年8月20日生まれ 東京都出身 血液型O型●19歳でモデルデビューし、『JJ』『CLASSY.』『VERY』などの専属モデルを務め、カリスマ的な人気を博す。’02年に娘・百々果を出産してからは、タレント業と母親業の両立に日々奮闘している。Instagram:@annaumemiya カットソー/BABATON デニム/ZARA 靴/MACH&MACH(すべて梅宮さんの私物) 撮影/中田陽子(MAETTICO) ヘアメーク/黒田啓蔵(Iris) 取材・文/駿河良美 構成/前田章子