加藤学園男子チームの目標は3位以内…東京五輪代表の山口監督が指導…静岡県高校駅伝・3日号砲
県高校駅伝大会(男子7区間・42・195キロ、女子5区間・21・0975キロ)が3日、小笠山総合運動公園周回コースで行われる。男女V校に全国出場権が与えられる。21年東京五輪男子3000メートル障害の日本代表で、昨春加藤学園陸上部副顧問に就任した山口浩勢氏(33)が、今春、同部から独立して新設された駅伝部監督に就いた。本格的に強化へ乗り出した今回、男子3位、女子10位以内を目標に掲げる。 加藤学園の男子が「トップ3入り」を目標に掲げる。今年4月に駅伝部を新設。オリンピアンの山口監督から指導を受けて着実に力をつけてきた選手たちが、晩秋のエコパ周辺を快走する。「昨年の6位から今年は3位以内を狙う」と、1区での起用が有力の大川功貴主将(3年)が、明確な目標を口にした。 昨年に続き、エースが集まる最長の10キロ区間を任された。1年前は区間11位と出遅れただけに、「タイムは意識しないで3位以内でたすきをつなぎたい」と、リベンジを誓う。順位を優先して序盤からいい流れを引き寄せる。 駅伝部として独立したことで環境が一変。山口監督にとっても長距離選手の指導だけを行うことで目が行き届きやすくなった。今夏は御殿場、山梨で計3回の合宿を敢行。全国出場経験のある名経大高蔵(愛知)や国学院久我山(東京)など強豪校と一緒に走った。「強いチームは選手の意識が違う。すごく刺激になった」と、大川が目を輝かせた。 2013年から県3連覇し、15年は全国大会で8位入賞した強豪。近年はVから遠ざかっているが、新設された駅伝部で山口監督のもと復活を目指す。「来年以降、優勝を狙えるチームにしたい」。加学が逆襲の足がかりをつくる。 (塩沢 武士) 〇…女子は10位以内を目標に掲げる。アンカー5区での起用が濃厚の後藤栞菜は、女子唯一の3年生だ。1年時は部員不足で大会不参加。昨年は2区を走って区間14位で、チームは13位だった。「今回を最後に陸上競技を引退するつもりなので、悔いの残らない走りをしたい」。後輩たちから受け継ぐタスキを手にラストランを飾る。
報知新聞社