オープンAI、シンガポールに新たなオフィス開設へ-採用開始
(ブルームバーグ): オープンAIはアジア太平洋地域における人工知能(AI)ツール需要の高まりに対応するため、シンガポールに新たなオフィスを構えると発表した。既に新チームの採用を開始したという。
オープンAIの発表資料によると、年内に開設予定の新オフィスは同社がアジア太平洋地域のパートナーや政府、顧客と連携するハブとなる。同社はまた、ネットユーザーが急増している同地域で交流を広げ、存在感を高めるため、国内の研究グループを結集するAI推進国家プロジェクト「AIシンガポール」とも提携する。
オープンAIは直近の資金調達ラウンドで66億ドル(約9790億円)を調達したほか、40億ドルの回転信用枠を確保しており、ソフトバンクグループなどが参加した同資金調達ラウンドでは企業価値は1570億ドルと評価された。
オープンAIは今年4月、アジア初のオフィスを東京に設立。日本語に特化したモデルの生成AIの開発を強化すると発表していた。シンガポールは現在、メタ・プラットフォームズやアルファベット傘下グーグルを含む米インターネット大手数社のアジア拠点となっている。
オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は「技術面でリーダーシップを振るってきた豊かな歴史を持つシンガポールは、AI分野のリーダーとして台頭している」とした上で、「われわれはアジア太平洋地域への進出にあたり、シンガポール政府および同国の繁栄しているAIエコシステムと提携できることをうれしく思う」と発表資料で述べた。
原題:OpenAI Starts Hiring in Singapore for Second Asia Office(抜粋)
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Olivia Poh