中田敦彦、炎上から学び「嘘って必要なんだ」 YouTubeの良さと恐ろしさも語る
明日29日に生放送されるTBS系『報道の日2024』(9:54~16:30)で報道番組のMCに初挑戦するお笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦にインタビュー。炎上から学んだことや、YouTubeの良さと恐ろしさについて話を聞いた。 【写真】膳場貴子、中田敦彦、井上貴博アナウンサー…強力なMC3ショット
2025年に開局70周年を迎えるTBSテレビ。今年の『報道の日』では、「“テレビ報道70年”8つの禁断ニュース」をテーマに、ジャニー喜多川氏による性加害問題に関するSMILE-UP.の補償の裏側や、岸・安倍三代と旧統一教会の組織的関係の原点などを独自取材し、ニュースの真相を紐解く。MCは膳場貴子、中田敦彦、井上貴博アナウンサー。中田は地上波への出演は1年ぶり、TBS番組への出演は2年ぶりとなる。 今年のテーマにちなんだ「自身の“今だから話せる禁断ニュース”は?」との質問に、中田は「私はデビュー時から全部黒歴史が出ちゃっていて、黒歴史しかないんですよ」と苦笑い。「若手の頃だったらいいんですけど、ここ数年前まで黒歴史だから」と自虐した。 登録者数540万人超を誇る自身のYouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」で、政治、経済、国際情勢、エンタメなど幅広いテーマを扱っている中田。忖度なしで自分の意見を述べ、「尖っている」という印象を持っている人もいると思うが、中田は「尖っていたら損」と思うようになったと言い、そのきっかけを尋ねると「炎上したから」と答えた。 続けて、「尖っていたというより、思っていることを言うのが正しいと思っていたんです。嘘をつくのは良くないと。思っていることは言うべきだと思って言い切ったわけです」と以前の自身の考えを説明。そして、炎上を経て「ある程度、嘘って必要なんだなと思いましたし、よく周りを見たらみんなそうやって頑張っているんだと。この社会はそういう風に回っているんだなと思ったら、嘘とは人間の英知なんだなと思いました。なるべく頑張って思っていることも言いつつ、言わなくてもいいことは言わなくてもいいんじゃないかなと」と自身の中で変化があったと明かした。 YouTubeでさまざまな時事問題を取り上げている中田。「今年はものすごくYouTubeと選挙の距離感がグッと変わった年だったなと思いましたし、その内側というか、一端に触れていたのではないかなというのがあります」と2024年を振り返る。 小池百合子氏、小泉進次郎氏、茂木敏充氏ら多くの政治家と対談しているが、「怖そうという噂のある茂木さんも非常にチャーミングでしたし、進次郎さんもバイタリティがすごくあって面白い方だなと思いましたし、小池百合子さんもとても魅力的な方でチャーミングでした」と述べ、「私は真実の周辺を徘徊するというコンセプトでやっていて、直進して真実に向かおうとするとなかなかたどり着けなかったりするんですけど、周囲を徘徊しているとなんとなく漏れ伝わるものがある」とYouTubeにおけるコンセプトを説明した。 また、「私はYouTubeというメディアをやってみて、良さと恐ろしさがあると思っている」と言い、「恐ろしさは、ほぼノー編集であまりカットせず、尺も自由となると、どんな人間か隠しきれず漏れて出てしまう。視聴者の方から『最近ちょっとテンション低いんじゃないか』『肌が荒れているぞ』『飽きているんじゃないか』とか、コメント欄でいただくんですけど、全部見透かされてしまう。逆に言うと、そこを信頼して、その人の雰囲気が画面から漏れていたらいいなと思いながらやらせていただいているので、皆さんの魅力が伝わればいいなと思っています」と語っていた。
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酒井青子