「全員次男坊で、そこそこのボンボン…」THE ALFEEデビュー50周年で語る、厳しすぎる“2代目ALFEE”襲名の条件
“2代目THE ALFEE“を襲名する条件とは?
–––2024年8月14日(水)には、50周年記念トリビュート・アルバム「五十年祭」が発売になりました。参加されたアーティストの楽曲を聞いて、いかがでしたでしょうか? 高見沢 どのアーティストさんも本当に素晴らしかったですし、とにかく新鮮でしたね。「こういう解釈もあるのか!」と目からウロコでした。 –––リリース発表の段階で、氣志團・綾小路翔さんから「THE ALFEEが本気で後継者を探し始めた事を確信しました」というコメントが寄せられていました。実際に後継者探しなど、そういったことを考えたことは……? 高見沢 本当におもしろいこと言いますよね。後継者については、考えたことがなかったなぁ…。でも氣志團も歴の長いバンドですから、そういう意味では、僕らに近い存在なのかもしれないですよね。ただ、後継者探しはしたことがないですよ(笑)。 –––“2代目THE ALFEE”には、どういった要素が求められますか? 坂崎 “2代目THE ALFEE”か……難しいなぁ(笑)。まずは、このキャラクターが必要ですよね。それに、「3人とも歌える」っていうのもある。 高見沢 しかも「演奏しながら歌える」というのが重要ですね。 坂崎 あとは「お笑いに精通している」。ここは最大のポイント(笑)。それに「全員が次男坊」だね。 高見沢 あと「そこそこのボンボン」ね。 –––(一同笑) 高見沢 大金持ちという事ではないですよ。「そこそこ齧り甲斐のあるスネを持った親がいた」っていう(笑)。
コンサート本数通算3000本を目指して
–––トリビュートアルバムのほかにも、7月7日(日)にはデジタルシングル『メリーアン音頭』、7月24日(水)にはCDシングル『KO. DA. MA. / ロマンスが舞い降りて来た夜』が発売されました。50周年のメモリアルイヤーにふさわしい新作ラッシュとなっておりますが、新しいものを作り上げていくモチベーションは、50年間変わらないものなのでしょうか? 高見沢 それは変わらないですよ。僕らは立ち止まらずに活動を続ける中で、毎年新しい曲をリリースしてきましたから。新曲があるから新しいツアーができるわけですし、逆にツアーからインスパイアされて、新しい曲ができることもありますしね。 そういう意味では、新しいものを世の中に出し続けることも、長続きしていく秘訣のひとつなのかもしれないですね。 –––2024年7月7日の時点でコンサート通算本数2917本と、途轍もない記録を樹立・更新しています。メモリアルな3000本目のコンサートでは、どんなことをしたいですか? 高見沢 3000本目だからって特別何かをするのではなく、普通に通常のツアーの中で迎えられたらいいなって思いますね。 でも、2000本を達成したときには、サプライズプレゼントとして、日本プロ野球名球会から、名球会会員しか着用が許されないブレザーを僕ら3人それぞれいただいたんですよ。野球選手以外では前例のないことで、正直、ライブを続けてきてよかったなと思いましたね。 坂崎 当時、名球会の公式ホームページのトップに、ずっと掲載されていたもんな。僕らのことを知らない野球が好きな人からしてみれば、「なんだコイツら?」と思っていたでしょうね(笑)。 高見沢 その2000本目のライブでは、当時日本プロ野球名球会の会長だった金田正一さんもビデオで出演してくれて、「2000本と言わず、3000本を目指してください」と応援してくれたんですよ。そのお言葉のとおり、3000本を目指して、頑張りたいと思います。 –––直近では50周年記念ライブ「Wind of Time 50年目の夏祭り」が控えています。こちらはどのようなライブにしたいでしょうか? 高見沢 やはり今年はデビュー50周年ですし、ライブタイトルも「50年目の夏祭り」ですから、やっぱり50周年のお祭り騒ぎのようなコンサートにしたいですね。だからまぁ、しんみりとはならないでしょうね。 坂崎 そりゃそうだろ! 「夏祭り」と銘打っているのに、すごいしんみりしていたらおかしいって(笑)。 –––では、ファンの皆様にメッセージをお願いします。 高見沢 皆様のおかげで50周年を迎えることができましたが、まだTHE ALFEEのライブを一度も見たことがない人もたくさんいると思います。そういう意味では、国民全員がTHE ALFEEのライブを見る日まで、3人で続けていきたいなと思います。 坂崎 今年は50周年ということもあって、リリースやインフォメーションがとても多いです。なので……詳しいことは「alfee.com」で! –––(一同笑) 坂崎 ホームページなら細かいところまで掲載されているので、開設されたTikTokアカウントと合わせてチェックしていただければと思います。 –––では、最後に桜井さんお願いできますでしょうか? 桜井 …………。 高見沢・坂崎 えっ、寝てた!? 桜井 寝てないよ(笑)! そうですね、50周年ということで、あちらこちらで花火を打ち上げていただいているので、これでやっとTHE ALFEEを知ったという人もいると思うんですよね。そういう方は、ぜひ一度、騙されたと思ってライブに来てみてください。きっとやみつきになりますから。 取材・文/毛内達大 撮影/下城英悟
集英社オンライン
【関連記事】
- 【前編を読む】“3人合わせて209歳”THE ALFEE が50年間バンド活動を一度も休まなかった理由「それは休むと桜井の手が…」
- 黒柳徹子、山口百恵、松田聖子、そして中森明菜との交流…伝説の音楽番組『ザ・ベストテン』の今では考えられない驚愕の演出とは?
- 〈ジュリー伝説は衰えず〉沢田研二75歳、今なおスーパースターの理由。二度の暴行事件、不倫、コンサートドタキャン事件を乗り越えて…“とがり”続けた生き様
- ムッシュかまやつの「ポール・マッカートニーよりも早かった」日本初の画期的アイデアとは? 内田裕也も「すごいよ! あのレコード」と興奮
- 「今、日本でいちばん優れたボーカリストは玉置浩二」音楽家・武部聡志がそう断言する理由