「Windows 11 24H2」のインストールを避けるべき8つの理由--多数の不具合が発覚
5. マウスポインターが消える Windows Latestによると、Windows 11 24H2やそれ以外の最近のWindows更新プログラムに含まれるバグが原因で、「Google Chrome」や「Microsoft Edge」といった「Chromium」ベースアプリの使用時にマウスポインターやカーソルが消えることがあるという。この不具合はテキスト入力フィールドへの入力時にのみ発生するが、Windows Latestは記事で回避策を紹介している。 6. インターネット接続の問題 Windows 11 24H2をインストールしたユーザーの一部は、インターネット接続に障害が発生したと報告している。Windows Reportが確認したところ、それらのユーザーはイーサネットやWi-Fi経由で接続できているようだが、有効なIPアドレスを取得できないため、インターネットやネットワークに接続することができない。ドライバーとファームウェアを更新したり、ネットワーク接続をリセットしたりしても、問題は解決しない。 7. 指紋センサーの不具合 Microsoftによると、Windows 11 24H2にアップデートした後、一部のPCで指紋センサーが反応しなくなる可能性があるという。デバイスをロックした後、指紋スキャンでロックを解除しようとすると、認証に失敗するので、ユーザーは別のサインイン方法を選択する必要がある。 8. クリップボード履歴が正常に機能しない Windowsのクリップボード履歴は、コピーしたクリップボードアイテムの履歴を複数のデバイスで保存および同期できる優れたツールだ。Microsoftが2018年にクリップボード履歴を導入して以来、筆者はこの機能を愛用してきた。残念ながら、Windows 11 24H2にアップデートしたことが原因で、少なくとも一部のユーザーはクリップボード履歴を正常に使用できなくなった。 Windows Latestの記事によると、多数のユーザーがさまざまなオンラインフォーラムでこの不具合を報告しているという。具体的には、既に1つまたは複数のアイテムをクリップボードにコピーしているにもかかわらず、履歴がないと表示され続けるという。このバグは少数のユーザーにしか影響を及ぼしていないようだが、数カ月前の時点で、「Windows Insider」のテスターによって既に報告されていた。しかし、Microsoftはこのバグの修正を見送ったか、あるいは、適切に修正しなかったようだ。 これらは、Microsoftとユーザーを悩ませているWindows 11 24H2の不具合の一部に過ぎない。同社は「既知の問題と通知」のページに、他にも幾つかの不具合を記載している。 筆者もテスト用のWindows 11 PCにWindows 11 24H2をインストールしたが、本記事で紹介した幾つかのバグやそのほかの複数のバグに実際に遭遇した。筆者が使用している「Sync2 Cloud」というカレンダーと連絡先の同期プログラムは、Windows 11 24H2では動作しない。Intelから受け取った2つのドライバーアップデートは、何度インストールしようとしてもうまくいかない。Microsoftの「リモートデスクトップ接続」を使用してPCに接続しようとすると、1回ではうまくいかないことがある。 残念ながら、MicrosoftがWindowsの新しいメジャーアップデートを展開すると、幾つかの互換性の問題や不具合が発生するのは、いつものことだ。大規模なベータテストを実施しても、潜在的な問題が全て見つかるとは限らない。しかし、仕事やそのほかのタスクでWindowsを使用する必要があるユーザーにとって、このような問題がいら立たしいものであることに変わりはない。 Windows 11 24H2のバグの数は、過去のWindowsの年次メジャーアップデートと比較して、特に多くも少なくもないかもしれない。しかし、これらのバグの中には、ユーザーがコンピューターを普段通り使用するのを間違いなく妨げるものもある。これらのバグの全て、またはほとんどが修正されるまで、Windows 11ユーザーはWindows 11 24H2のインストールを見送って、現在のバージョンを使い続けた方がいいだろう。 この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。