ジョージア、反欧米の新大統領就任 元サッカー選手カベラシビリ氏
Gleb Stolyarov Felix Light [トビリシ 29日 ロイター] - 旧ソ連構成国ジョージアで29日、反欧米を掲げるカベラシビリ新大統領が就任した。 ジョージアでは10月、大統領を選出する国会議員の選挙が行われたが、親欧米派のズラビシビリ前大統領らは不正があったと主張。議会選のやり直しを求めてデモを続け、世論が分断されている。 元サッカー選手のカベラシビリ氏は、現在の議会与党で親ロシア派「ジョージアの夢」を創設したイワニシビリ元首相に忠誠を誓う人物。これまで繰り返し、西側の情報機関がジョージアをロシアとの戦争に駆り立てる陰謀を企てていると非難してきた。 イワニシビリ氏はジョージアの事実上の指導者とみなされており、バイデン米政権が27日、国民弾圧を理由として同氏を制裁対象に指定すると発表した。 カベラシビリ氏はこの日の就任式後にも「ジョージア国民は生存と発展のための最も大事な要件は平和だと常に理解してきた」と訴えた。 一方ズラビシビリ氏は退任に際して、不正なプロセスで選ばれたカベラシビリ氏に大統領としての正当性はないと改めて強調した。