石破首相の「おさえ込み内閣」増税・子育て・憲法改正で、暮らしはますます困窮する
「憲法改正」はどうなる?
自衛隊を「国防軍」にするというのは石破首相がかねて口にしていたこと。憲法改正に関し、戦力不保持をうたう9条2項を削除する方針のようだ。 「社民党の福島瑞穂さんなどが《憲法9条変えさせない!》をスローガンに掲げていますが、9条を変えるということは戦争ができる国につながるからなんです。石破さんは『日本人は日本国を自分で守るんだ、という当たり前のところに安全保障政策を戻したい』と著書や講演などで常に言っています。 石破さんはアメリカに守られている状態のどこが独立国なんだという思いが強い。自分の国は自分で守るんだというのは至極まっとうな話ですが、憲法9条を変えてしまうのは時期尚早。まだ議論の必要があります」(当山さん) 「改正があるとすれば自衛隊を明記するかどうか。そこは国会議員の3分の2が賛成するかもしれない。あとはまだ議論が成熟していないように思います」(渋井さん)
「女性・女系天皇」はどうなる?
皇族数減少の危機が指摘されながらも、先送りにされ続けてきた皇位継承問題。小室眞子さんの結婚や悠仁さまの進学問題をめぐって秋篠宮家が批判を浴び、愛子さまを次期天皇に、という声が高まっている。 「8月のインターネット番組で、石破さんは女系天皇の可能性を排除すべきではないという考えを示していました。首相になってからは個人的な考えを言うのはやめたいと皇室制度について言及を控えています。一部では《石破首相で愛子天皇の実現に一歩近づいた》と報道されましたが、石破さん本人はこの点において優先順位が低いというか、自分の代でなんとかしようとは思っていないように見えます。先送りにされてしまうんじゃないか」(当山さん)
国民の生活をおさえ込む《おさえ込み内閣》
「石破内閣に名前をつけるとしたら《おさえ込み内閣》と名づけますね。石破さんは自民党にいながらも独自の政策・考えを持っていたため《党内野党》と呼ばれていました。その石破さんが“らしさ”をおさえ込まれている。国民の生活もおさえ込まれ、両者ともに得をしない状況です。 閣僚の顔ぶれを変えたら支持率は上がるだろうけど、党内基盤が弱くなるため、できない。来年の参院選までが石破政権の限界だろうと思います」(渋井さん) 投票日直前に発覚した非公認候補への資金援助問題。はたして新石破内閣は誕生しているのだろうか─。 このまま国民をないがしろにしていると、来年の参議院選までの『短命内閣』となるだろう─。