松平健「お弁当を作っていた息子も、高校3年生に。最近は健康第一で、世代を超えて楽しめる舞台をつくる」
◆ひとり息子とは友達みたいな関係 前回『婦人公論』(2013年2月22日号)の取材時には、6歳だった長男の子育てについてお話ししました。当時59歳の私は、幼稚園に通う息子の子育てに真剣に向きあっていた時期でしたね。 そんな長男もこの春で高校3年生になりました。最近は息子の学校に行く機会も少なくなりましたが、入学式・卒業式をはじめ、学校行事には参加するようにしています。 彼は将来どんな道に進むか、現時点でははっきり決めていないようです。親としては、私が母から言われたように、自分の得意なことを伸ばしてくれたらいい。その応援をしていきたいですね。 どうやら絵を描いたりものを作ったりするのが好きなようです。私も絵を描くのが好きなので、そういうところは似たのかもしれません。 息子とは普段から結構話をしています。向こうから積極的に話してくることはあまりないけれど、話しかければ答えてくれる。親というより友達のような感じでしょうか。 子育てに関しては今の妻が厳しくしてくれているので、私は柔らかい感じで喋っています。反抗期らしいものも特にないですね。 家族で僕の50周年のお祝いですか? いやいや、家でそんなものはしません(笑)。でも舞台の初日と千穐楽には、毎回妻と息子が揃って足を運んでくれます。「どうだった?」と聞くと「面白かった」とは言ってくれますよ。
◆老若男女が楽しめる舞台を このたび、東京・明治座にて『松平健 芸能生活50周年記念公演』を開催することになりました。明治座は、1975年の初舞台『播磨とお菊』以来、24回目の出演となります。 公演の第一部では、芝居や殺陣でスカッとしていただく「暴れん坊将軍」を。第二部ではゲストに市川由紀乃さん、辰巳ゆうとさんをお迎えして、「マツケン大感謝祭~歌って踊って~オーレ!」と題したショーをお見せする予定です。 舞台というのは、演目は同じでもお客様の反応が毎回違います。しかも自分たちが思っていたのとは違う場所で、ウケたり泣いたりという反応がくる。なかには何十回と通ってくださる方もいますが、「観るたびに違う」とおっしゃいます。 私自身も『暴れん坊将軍』を演じるのは久しぶりなので、今から舞台に立つのが楽しみです。ちょっとした挑戦もするつもり。もちろん、殺陣もありますよ。ぜひ目の前で繰り広げられる、生の殺陣をご堪能ください。
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