キュウリ販売額が過去最高 JAふくしま未来、50億円超
JAふくしま未来管内で栽培されたキュウリの本年度販売額(青果市場出荷分)が1日現在で約50億6千万円となり、過去最高となった。直売所などでの販売実績も含めると約51億1500万円に上り、昨年度の約44億8千万円を大幅に上回った。福島市で5日に開いた報告会で公表した。 同JAによると、高品質のキュウリが多く、販売単価が高値になったことが主な要因。本年度のキュウリ1キロ当たりの単価は406円で、昨年度の351円から55円上がった。 管内では、ビニールハウスで栽培する「雨よけ栽培」が増えたことに加え、機械選別により生産者の負担が軽減され、安定した出荷や品質向上につながったという。数又清市組合長は「キュウリの産地として安定感をアピールできている」と手応えを語った。 数又組合長は、今後について「幅広い年代の人が新規栽培を始められるよう支援策を考えたい」とした。その上で、16年の合併後から目標としてきた「農畜産物の販売高300億円」を超える見込みであることも明かした。
5JA販売額101億円
JA全農福島が取り扱った県内5JAのキュウリの本年度販売額は101億1400万円(10月末現在)。JA全農福島によると、記録が残る1971年以降、過去3番目の売り上げ。各JAが全農福島を通して市場などで売り上げた実績で、直売所は含まれていない。 JAふくしま未来が最多で、JA夢みなみが31億5200万円、JA会津よつばが12億2300万円、JA福島さくらが3億7900万円、JA東西しらかわが3億円と続いた。
福島民友新聞