【体操】パリ五輪に臨む男子代表スローガン「Make New History!」英文に込めた思い
「ぼくたちの体操ニッポン」を-。パリ五輪に臨む体操の男子代表が21日、都内で練習を公開した。今月の合宿開始初日に選手、スタッフで決めたスローガンは「Make New History!」。「新しい歴史をつくる」という意味の英文に込めた思いを、水鳥寿思強化本部長は「内村航平がいない体操界がどう存在感を示していけるか。自分たちがいま、新しい主役だという思いが込められているのでは」と説いた。 【写真】練習場に張られたパリ五輪男子代表のスローガン 五輪で個人総合2連覇、16年リオデジャネイロ五輪では団体総合の頂点に導いたレジェンド。日本代表としては、5大会ぶりに「内村」の名前はない五輪となる。選手の気持ちを吸い上げる中で出てきたキーワードが「新しい」。「チームを作っていく中で、これが答えというものが出てくるのかな」と期待した。 東京五輪では「BEYOND 1964」を掲げた。64年大会を超える意味を持たせたが、今回は比較対象を作るのでなく、先陣への敬意は持ちながらも創造を重視した。主将の萱和磨は、団体総合銀メダルの3年前の東京大会を引き合いに、「悔しさを知る3人もいますが、初(代表)の2人もいる。強要する事もない。5人でどうしたいかが重要」と説明を重ねた。 個人総合で2連覇に挑む橋本大輝は、「一番大事なのは、次世代に自分たちの体操を見せていくこと」と力を込める。この日も積極的に仲間に助言を送りながら、互いに高め合う姿があった。【阿部健吾】