S級橋本(岐阜)優勝 富山競輪F1・富山新聞社杯 A級は黒瀬(広島)V、地元・近谷7着
富山競輪のF1シリーズ「富山新聞社杯」最終日は12日行われ、最終12レースのS級決勝は橋本優己(岐阜)が優勝した。第11レースのA級決勝は黒瀬浩太郎(広島)が制し、地元の近谷涼(富山)=射水市出身、氷見高OB=は最下位7着に終わったものの、ファンの熱い声援がバンクに飛び交った。 S級決勝は真鍋顕汰(三重)―橋本―川口公太朗(岐阜)の中部ラインが後方から仕掛け、ラスト1周で橋本が切り替えてまくり上げ、そのまま押し切った。 A級決勝は、地元期待の近谷が3番手から残り1周半で仕掛け、ペダルを踏み込んだが伸びきれずに失速、一番後ろにつけていた黒瀬が最終コーナーで一気にまくってゴールした。 黒瀬はデビュー2年目で、昨年11月に9連勝してA級2班に特別昇級した。レース後にマイクの前に立つと応援に感謝し、「今期(7~12月)初優勝できたので、次も優勝目指して頑張ります」と観客席に向かって右手を高く突き上げた。 橋本に富山新聞社杯と富山米「富富富」が贈られた。3日間の総入場者数は1533人、総売上は10億9250万3400円だった。 ●橋本「相性いいバンク」 橋本は、富山競輪場ではS級レースで2連続優勝を果たした。自力のまくりで頂点に立った24歳は「(富山バンクとの)相性はとてもいいと思います」と喜び、「また(上位グレードの)G1で活躍できるよう頑張ります」と決意を述べた。