「投球再開には幸運が必要だ」調整が続くグラスノー 復帰時期は見通せず「道のりは不透明」
ナ・リーグ西地区で首位を走るドジャースは、大谷翔平、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンらを揃える打撃陣が好調を維持する一方、投手陣は多くの不安要素を抱えたままだ。先発陣では負傷者が途絶えず、現地時間8月31日(日本時間9月1日)、クレイトン・カーショウが左足親指を痛めたことで負傷者リスト(IL)入りとなったことが発表された。カーショウは前日のダイヤモンドバックス戦に先発したものの、箇所の痛みにより27球で降板していた。 【動画】打った瞬間の圧巻弾! 前人未到の50-50に迫る大谷翔平の44号をチェック 終盤戦にきてさらに台所事情が苦しくなる中、復帰が待たれているのが山本由伸、そしてタイラー・グラスノーの2人だ。シーズン序盤から中盤にかけ、先発ローテーションの柱としてチームに勝ち星をもたらしてきており、現在のドジャースにとって、プレーオフ争いやその先での戦いにおいて、欠くことができない戦力であることは間違いない。 6月中旬から右肩けん板損傷により戦列を離れていた山本は、すでにマイナーでの実戦復帰を果たしている。だが、先月16日に右肘の腱炎でIL入りとなっているグラスノーに関しては、本格的なピッチングはまだ先であるなどと、現地メディア『Dodger Blue』が現状を伝えている。 現地時間8月31日、同メディアは両投手の回復状況を報じており、「ヤマモトは火曜日に3Aオクラホマ・シティで2度目の先発登板をしてリハビリを続ける予定」などと、日本人右腕の次回登板に言及。 だがその一方で、グラスノーについては、「シーズンの残り時間が限られている中で、グラスノーの投球再開には幸運が必要だ。彼が再びマウンドに立つことができれば、ドジャースにとって大きな助けとなるだろうが、その道のりはまだ不透明のようだ」と見解を示している。 ようやくキャッチボールを始めたところであるなどと説明し、さらに「デーブ・ロバーツ監督は、2024年にグラスノーが再び登板できるかどうかについては明言を避けた」と指摘。その上でドジャース監督のコメントも紹介しており、「我々は希望を持っている。まだ不確定要素はたくさんあると思うが、組織内の全員が希望を持っていると思う」などと語ったとしている。 また、山本も今後、複数回のマイナー登板を経てコンディションを整える必要があり、メジャー復帰までまだ時間を要する。シーズン途中までチームを支えたグラスノー、山本の公式戦でのピッチングは、果たしてどのタイミングでみられるのだろうか。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】
- 大谷翔平の迫る50-50は「投手に戻ったらできない」 往年の大投手が語った金字塔の凄み「本当に歴史的なシーズンだ」
- 大谷翔平の50-50到達に高まる期待 元MLB戦士が明かした米球界関係者との“裏話”「冗談のつもりで『投げなかったらできる』って」
- 「まだ9月なのに」大谷翔平、また打った! 先頭打者弾の44号で“50-50”に前進 連夜の一撃に米記者も愕然「どうかしている」
- 大谷翔平、副収入“100億円超え”の可能性に愕然 グラウンド外での躍進が示す不世出の存在感「球団買収できるくらい」
- “奇跡”の50-50到達も現実味 一方で米識者は大谷翔平のMVP受賞には異論「今のオオタニは守備もしなければ、投球もしない」