「生徒たちも楽しみながら取り組み、論理的思考が身についているように感じます」という先生からの声も! 老若男女がハマる話題のビジネス書で紹介されている問題『すれ違う船の謎』とは?
「子どもが夢中でハマってます!」「良い頭の体操になりました!」 こんな感想が寄せられているのが、書籍『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』です。論理的思考問題とは、知識や難しい計算はいっさい不要で、「考える力」のみが問われる問題を指します。小中学校の受験問題や、一流企業の採用試験などでも出題されています。 そんな論理的思考問題を紹介・解説したのが本書。難解な問題も多い本ながら、下は10歳から上は87歳まで、ハマる人が続出。「小学5年生の我が子にねだられました」「読むだけで頭の体操になった」などの感想が多数寄せられています。この記事では本書より一部を抜粋・編集し、「思考の盲点に気づける人」だけが解ける問題を紹介します。 【この記事の画像を見る】 ● 思考の盲点に気づけるか? 先入観によって思考の範囲が狭まり、真実に気づけないこともあります。 次の問題、考えるべきポイントに正しく目を向けられるでしょうか? 「すれ違う船の謎」 毎日正午に、日本からオーストラリアへ向かって、定期船が出航する。 同時にオーストラリアからも、日本へ向かって定期船が出航する。 どちらの航海も、ちょうど7日7晩かかる。 では今日、日本を出航した定期船は、オーストラリアに到着するまでに、海上で何回、定期船とすれ違うだろうか? イラスト:ハザマチヒロ 次のページで、正解と考え方をお伝えします。
<正解> 15回 考えるまでもない単純な問題のように思えますが、そんなときこそ「批判思考」の出番です。 直感で飛びついた結論を疑って考えてみると、真実に辿り着けるでしょう。 ● パッと浮かぶ答えに要注意 「いや、7回でしょ」 そんな感じで即答できそうですが、なんとなく察していただいたとおり、答えは7回ではありません。 航海にかかる日数は7日で、1日に1隻が出発するから、計7隻とすれ違う……ように思えます。 しかしじつは、これだけでは不十分です。 ● 問題の世界にも「過去」はある 見落としている観点があります。 それは、海の上ですれ違うことになるのは「これからオーストラリアを出発する船」だけではないという点です。 そう…… 過去7日間でオーストラリアを出発していた船 とも、海上ですれ違うことになります。 それらの船はすでに出発して海上にいて、日本に向かっています。 当然、オーストラリアに向かう途中ですれ違うことになるわけです。 つまり、こういうことです。 ・日本の港の出発時に、オーストラリアから7日間の旅を終えて到着する1隻とすれ違う ・日本からオーストラリアへ向かう海上で13隻とすれ違う ・オーストラリアの港の到着時に、いまオーストラリアを出発する1隻とすれ違う このように、合計15隻の船とすれ違うことになります。 ● 「思考」のまとめ 24時間ごとに1回すれ違うわけではなく、12時間ごとに1回すれ違うわけですね。 1日に1隻の船が出ると聞いて、「すでに海上には7隻の船がいる」と、現状の認識をアップデートできるかどうかがポイントでした。 問題の状況から思考をはじめず、そこに至るまでの「過去」にも目を向けることの大切さを教えてくれる問題ですね。 ・時間軸を俯瞰して考えるときは、未来だけでなく「過去」にも目を向けることで、現在を正しく把握できる (本稿は、『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』から一部抜粋した内容です。) 野村裕之(のむら・ひろゆき) 都内上場企業のWebマーケター。論理的思考問題を紹介する国内有数のブログ「明日は未来だ!」運営者 ブログの最高月間PVは70万超。解説のわかりやすさに定評があり、多くの企業、教育機関、テレビ局などから「ブログの内容を使わせてほしい」と連絡を受ける。29歳までフリーター生活をしていたが、同ブログがきっかけとなり広告代理店に入社。論理的思考問題で培った思考力を駆使してWebマーケティングを展開し、1日のWeb広告収入として当時は前例のなかった粗利1500万円を達成するなど活躍。その後フリーランスとなり、企業のデジタル集客、市場分析、ターゲット設定、広告の制作や運用、セミナー主催など、マーケティング全般を支援する。2023年に現在の会社に入社。Webマーケティングに加えて新規事業開発にも携わりながら、成果を出している。本書が初の著書となる。
野村裕之
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