西武の開幕投手は初の今井達也、現役の甲子園優勝投手で5人目の大役
2024年のプロ野球が29日に開幕。西武は今井 達也投手(作新学院出身)が自身初となる開幕投手を務める。今井は昨シーズン規定投球回に到達しなかったが、チーム2位タイとなる10勝をマーク。防御率2.30と安定した投球を見せた。とくに7月以降は12試合全てでQSを達成。そのうち11試合でHQS(7回以上自責点2以下)と投手陣を引っ張った。開幕投手として申し分のない成績を残している。 【一覧】西武の過去10年の開幕投手 今井は2016年夏の甲子園で作新学院(栃木)のエースとしてチームを優勝に導いた。西武は昨年の髙橋 光成投手(前橋育英出身)に続いて夏の甲子園優勝投手が開幕投手を務めることになった。 現役の夏の甲子園優勝投手は7人いるが、開幕投手を務めるのは、楽天・田中 将大投手(駒大苫小牧出身)、メッツ・藤浪 晋太郎投手(大阪桐蔭出身)、中日・小笠原 慎之介投手(東海大相模出身)、そして髙橋に続いて5人目となる。ちなみに残り2人は中日・清水 達也投手(花咲徳栄出身)と日本ハム・柿木 蓮投手(大阪桐蔭出身)だ。 過去には松坂大輔も西武で開幕投手を務めている。松坂は2000年から2005年まで6年連続で開幕投手を任された。6年連続開幕投手は球団記録だ。一方、最多先発は東尾修の10度。1984年から1987年の4年連続が最長だった。西鉄時代の大エース稲尾和久は1960年から1963年まで4年連続4度の開幕投手を務めている。 夏の甲子園優勝投手の先輩である松坂は、自身初の開幕戦で勝ち負けはつかなかったものの7回3失点と好投。西武は延長戦の末に勝利した。髙橋も初の開幕戦では8回途中3失点と結果を残し勝利投手となった。今井も先輩2人のように初の大役でチームを勝利に導くことができるだろうか。