「ロンブー」亮、「極楽」加藤さんが金髪のきっかけを作ってくれた
「吉本男前ランキング」で初代殿堂入りを果たしつつも、これでもかと“天然”の顔も見せるお笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村亮さん(43)。メディアでの活動のみならず、2007年から座長として劇団「田村亮一座」を率いています。11月には劇団「渋谷ニコルソンズ」とのコラボレーション公演「極楽プリズン」(11月6~8日、東京・恵比寿・エコー劇場)も開催。ますます仕事の幅を広げていますが、トレードマークの金髪をはじめ、今の自分を作ったのは「極楽とんぼ」加藤浩次さんだと言葉に力を込めました。 <私の恩人>感動秘話!加藤浩次 俺のすべてはコイツから始まっている 僕の恩人は「極楽とんぼ」の加藤浩次さんです。 もう20年以上前になりますけど、僕らは吉本興業の劇場「銀座7丁目劇場」のオーディションに受かって、仕事を始めたんです。その時、すでに劇場に出てらっしゃった先輩が加藤さんでした。 僕らは同期だけで800人くらいいたので、当然、先輩方も僕ら一人一人を認識するなんて無理ですし、こちらからあいさつをしても先輩方も普通にあいさつを返してくださるくらいで、そこで話をするなんてなかなかなかったんです。ただ、僕があいさつをした時に、加藤さんが少し話をしてくださったんです。といっても、何をしゃべったかまでは覚えていないのが僕のダメなところなんですけど、絶対に、そこで会話があったんですよ!!そもそも、僕の思い違いやったら、根本から申し訳ないですけど…(笑)。 ま、一方的にですけど、そこをきっかけに加藤さんのことを意識するようになりまして、劇場に出るようになってから半年くらい経った頃でした。たまたま出番が一緒になった後に「お前、酒飲めるか?」と聞いていただいたんです。 …正直な話、当時、僕はほとんど酒が飲めなくて、チューハイとかカルピスサワーを少し飲むくらいやったんですけど、加藤さんがお酒が好きだということは知っていましたし、お酒をよく飲む後輩と一緒にいるというのも聞いていたので、一切、間を置かず、瞬間的に「ハイ!!飲めます!!」と(笑)。 ただ、連れて行ってもらったのが、すごく雰囲気のいいバーで、21、22歳の僕でも、カルピスサワーがないことくらいはすぐに分かりました…。なので、加藤さんがキープされていたウイスキーを一緒にいただいたんですけど、いや、正確に言うと、最初はいただいていて、あとは2時間トイレにこもりっぱなしでした…。 そのバーにトイレが1つしかないので、どなたかトイレに行きたい人がいたら、その時だけトイレから出て、その人が終わったら、また戻って…ということを繰り返していた、というか、繰り返していたみたいです、後から聞くと…。 ただ、それを、飲めないのに頑張ったと取ってくださったのか何なのか、また呼んでくださるようになりまして。そこから、お付き合いが始まったという感じです。