【大学生活とお金】ひとり暮らし女子大生のおサイフ事情 家賃4万、食費は…?
■学生生活 お金のリアル(愛媛県松山市)
四国最大の都市である愛媛県松山市。日本最古の名湯といわれる道後温泉や、夏目漱石、正岡子規ゆかりの地ということもあり、「いで湯と城と文学のまち」といわれています。その松山市の中心部にある松山大学は、2023年に創立100周年を迎えた、中四国地区で最大規模の私立総合大学です。経済学部経済学科2年のMさんは、生まれ育った香川県を離れ、松山市内で一人暮らしをしています。お金の管理はどうしているのか、学生生活について話を聞きました。 【1カ月でかかる費用】光熱費1万円、「困ったとき用の口座」も
「人生に一度は一人暮らしの経験をしてもいいのでは」という両親からの勧めもあって、県外の松山大学に入学したMさん。高校時代の同級生も香川県以外の四国、中国、近畿地方などに進学した人が多かったといいます。 ――松山大学のどんなところに魅力を感じて、進学を決めたのですか。 私は3人姉妹の末っ子で、2人の姉はそれぞれ香川県、岡山県の大学に進学しました。私も県外の大学に進学することに抵抗はなかったのですが、実家から車で約2時間の愛媛か高知に行くかで悩みました。悩んだ結果、四国の私立大学でもっとも有名な松山大学にしました。他の私立大学に比べて学費が安く、その分を自分がやりたいことや留学費用に回せるのではないかと思ったからです。就職実績が高いのも魅力でした。高校のときに参加した松山大学のオープンキャンパスでの印象も良く、一緒に行った両親も快く同意してくれました。 ――住んでいるところはどのようにして見つけましたか。 一人暮らしをしていた姉にいろいろ聞いて、収納スペースが多く、バス・トイレ別、洗面台が独立している物件に決めました。1Kで居室は7畳ほどと広めです。家賃は月4万円です。松山市内は家賃も安く、3.5万円くらいでもバス・トイレ別の物件が多くありました。私は移動のしやすさなどを優先しました。大学まで自転車で5~6分で通えて便利です。
交際費は月8万円のアルバイト代で
――初めての一人暮らしはどうでしたか。 家事の大変さと親のありがたみを実感しました。松山市はごみの分別が細かく、最初は大変でした。料理についてはネットで検索したレシピをアレンジしたり、お味噌汁の作り方を母から習ったりして自炊も頑張っています。近くに3軒あるスーパーのクーポンや、ポイントが倍になる日などを活用して、食費は月2万円以内に収まるようにしています。 ――家計の管理はどうしていますか。 家賃と、月約1万円の光熱費は両親が負担してくれています。水道代は月2500円の固定で家賃に含まれています。電気代はこまめに節電することを心掛け、できるだけ抑えるようにしています。仕送りという形ではなく、親が私のために用意してくれた口座があり、どうしても足りないときに引き出せることになっていますが、ほとんど使わず、交際費など個人的に使う費用はアルバイト代(月約8万円)でやりくりするようにしています。 ――アルバイトは何をしていますか。 松山市内のホテルで、サービススタッフのアルバイトをしています。1年生の冬くらいまでは別のアルバイトと掛け持ちで働いていたのですが、ホテルのアルバイトは仲間が多くて楽しいし、時給も高くて1000円なので、今はこちらのアルバイトだけにしています。旅行や留学のためにお金を貯めたいので、今は土日も含めて週4~5日働いています。