【U18アジア選手権開幕】打撃好調も守備に不安の野手陣、ベストオーダーはこの選手たちだ!
智辯和歌山主砲の守備に不安
主軸打者として期待されている宇野 真仁朗内野手(早稲田実業)、花田 悠月内野手(智辯和歌山)も打撃で結果を残せるか。 宇野は甲子園敗退後からフォームの修正に取り組んだ。始動が遅く、ストレートに振り遅れたことを反省し、タイミングを早く取ることと、軸足の使い方を見直したという。最初の近畿大戦で2安打を打ったまでは良かったが、大学代表戦では大学代表投手陣の140キロ台後半に全く対応できず、3三振。慣れない一塁守備の影響もあり、打撃に集中できていないのも気になる。もう一度、自身の打撃を見直し、徐々に調子を上げることを期待したい。 花田は近畿大戦では2安打を打ったが、関西学生野球選抜戦では内野安打1本のみ。大学代表戦では無安打に終わった。スイングは非常に強く、長打が最も期待できる選手だが、気になったのは守備。速い打球に対応できず、ヒットにしてしまっている。守り勝つという面では花田の三塁起用は不安がある。韓国、台湾相手には多くの点数を望めないだけに、花田は打撃専念で指名打者起用というのもありかもしれない。 今大会、守備固めで起用されている山畑 真南斗内野手(明徳義塾)は守備陣で最も上手い。二塁、三塁、遊撃を守れて、最低限の守備ができる。ロースコア勝負の場合は、山畑を起用して守備を固めるゲームプランも考えるべきだ。
外野守備を固めてナイターを制することができるか
外野手3人の守備も非常に重要だ。大学代表との試合はナイターの影響からか目測を誤ってヒットにしたり、送球を乱して余計な進塁を許してしまう場面が多くあった。強肩センターの濱本 遥大外野手(広陵)は反省の弁を述べる。 「確かに見にくいのはありましたけれど、14安打、7失点のうち、自分たちがしっかりと準備していれば、防げた失点、ヒットが多くありました」 大学代表の野手たちはそれを見逃さず、次々と進塁した。本大会でも最大3試合ナイターが予定されており、決勝ではナイターで戦うことになる。球場の特性を知り、ナイターでも難なく守れる準備が必要だ。特にライバル・台湾は日本野球に影響されて、盗塁、ヒットエンドランを多用し、スピーディな野球を展開する。しっかりと対策して臨みたい。 俊足強肩の境 亮陽外野手(大阪桐蔭)は国内合宿では10打数2安打。まだ自分のスイングができておらず、当てるスイングになっている。守備では強肩を披露しているが、コントロールミスがある。打撃ではフルスイング、守備では丁寧な守備をすれば、チームを勢いづける選手になるだろう。 徳丸快晴外野手(大阪桐蔭)は11打数3安打2打点を記録。近畿大とのオープン戦では2安打2打点の活躍で勝利に貢献。小倉監督からもバットコントロールが高く評価されている。ただ外野守備ではチャージが甘いのが気になる。徳丸は一塁も守れる選手なので、一塁守備の選択肢もあるかもしれない。