京都先端科学大が4季ぶりVに望みをつなぐ1勝!ヒーローは投手から野手に転向した外野手が決勝スクイズ!【京滋大学野球】
<京滋大学野球連盟 2024度秋季リーグ:京都先端科学大3-2佛教大>14日◇第7節1回戦◇わかさスタジアム京都 【一覧】24年大学生・プロ志望届提出者 京都先端科学大が佛教大に競り勝ち、4季ぶりの優勝に望みをつないだ。 京都先端科学大は2対2の同点で迎えた6回表、一死一、三塁と勝ち越しのチャンスで今季初スタメンの8番・多喜 宇宙利(3年=国際情報)が打席に立つ。「どうしても1点が取りたいし、多喜はバントの練習をよくやっている」と中島 輝士監督はスクイズのサインを選択した。 1ボールからの2球目はセーフティスクイズを試みてファウル。相手が警戒する中でも次の球でスクイズのサインが出た。少し打球が上がり、「やらかした」と当たった瞬間に思ったそうだが、打球は投手と三塁手の間に落ちて、記録は内野安打。これが決勝点となった。 元々は投手で入学した多喜だが、「あまりチャンスがなかった」と2年生の春頃に俊足を買われて外野手に転向。ここまでは代走や守備固めで出場することが多かった。 前日にスタメン起用を示唆され、「緊張して夜もあまり寝られなかった。今日も初回は顔や手が痺れるくらい緊張していました」と話していたが、回を経るごとに平常心を取り戻し、重要な場面で結果を残した。 他力本願ながらも優勝の可能性はまだ残っている。「今日の勝ちは意味がある。明日はぐちゃぐちゃになるかもしれないけど、一所懸命にやる姿勢だけは崩さないようにしたい」と話した中島監督。人事を尽くして天命を待つ。