越乃リュウ「故郷・新潟への愛。酒蔵の娘と間違われ、勝手にご縁を感じていた越乃寒梅・石本酒造の門を叩いた日」
100年を超える歴史を持ちながら常に進化し続ける「タカラヅカ」。そのなかで各組の生徒たちをまとめ、引っ張っていく存在が「組長」。史上最年少で月組の組長を務めた越乃リュウさんが、宝塚時代の思い出や学び、日常を綴ります。第62回は「故郷愛」のお話です。 (写真提供◎越乃さん 以下すべて) 【写真】真っ赤な田植え法被姿で田植えの田んぼに立つ越乃さん * * * * * * * ◆「米山プリンセス」のアンバサダー 2023年から新潟県柏崎市の認証米「米山プリンセス」のアンバサダーを務めさせていただいています。 プリンセス感0の私が、プリンセスのアンバサダーをさせていただくという、何とも申し訳ないようなお役目です。 プリンセスにはおよそ程遠い私ですが、田植えのときにお借りした長靴と法被はとても似合うと皆様にお褒めの言葉をいただき、トラクターを運転し、うねを何往復もして田植えをしたのは今年の5月のことでした。 私の故郷新潟は、今年の夏、記録的な猛暑となり、異常な高温と水不足で米の品質にも大きな影響を及ぼしました。 「米山プリンセス」は、品質、食味、栽培方法など市が定める厳しい基準をクリアした認証米です。 私が田植えや稲刈りをさせていただいた田んぼも、今年は一等米にはならず、その厳しい基準をクリア出来ませんでした。 今年は猛暑を踏まえての特例で、二等米でありながらも他の基準を満たしているコシヒカリが、「米山プリンセスシスター」として認証されることとなりました。 二等米でも十分美味しいお米です。 手塩にかけて育てたお米を皆さんに食べてほしい…。 何度も足を運び、農家さんと関わることで、米作りの大変さやご苦労がほんの少しわかったような気がしました。 「米山プリンセス」是非一度味わって、その美味しさに驚いていただきたいお米です。 人生の大半を、踊ること歌うこと芝居をすることで生きてきた私ですが、6年前から故郷新潟でいろんな方々と関わり、ものづくりや発信をしています。 いつも私を支えてくれた、私の大切な故郷。 そんな故郷のいいところや、いいものを、たくさんの方に知っていただきたいという思いから始まった故郷の企業様とのコラボレーションは、この6年で30社を超えました。 新潟ならではの商品を作り、全国に発信しています。